(童話)万華響の日々

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「ひねくれ一茶」田辺聖子(講談社)で読後一言

2019-12-09 20:53:50 | 読書
「ひねくれ一茶」田辺聖子(講談社)で読後一言
一茶が身近に感じられた、65歳で死ぬまで俳句道に徹し、俳句仲間を愛し、愛され、生涯に宗匠とならず、3人の妻をめとり、6人の子供を得た、だが、最後の1人をのぞき、全て幼くして亡くした、その一人さえも生まれたのは一茶の死後であったという、何たる家庭の幸に恵まれない生涯であったか、しかも、幼少にして生母に死なれ継母にはいじめられ、15歳で江戸に奉公に出なければならなかったとは、幸いなことは小さい時に俳諧と出会ったことだ、その俳風は芭蕉や蕪村とも異なり一茶独自の誰にも分かりやすく親しみやすいもの、・・・・・
この本で一茶がいかに歌仙に通じていたかが分かる、相続の苦闘も外すことができない、子供には恵まれなかったが、江戸時代の人口調査では赤子や幼児の死亡率が高く子どもが育つのは容易ではなかった、だが一茶は女房には恵まれていたのではなかっただろうか、その老いても旺盛な性欲は見事なものだったようだ,最初の妻、お菊と3番やおの夫婦生活は子供つくりに性を謳歌したようである、やおが生んだ女児やたはよく育ち、47近まで生きた、やおの子は小林家を継いだ、だが一茶はやたの誕生を見ることはできなかった


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