書物の始まりはあのロゼッタ・ストーンだと言う。次はよく知られているパピルスだがパピルスは折り帳には折れて割れてしまい使えなかった。そして次は羊皮紙、白い羊皮紙をつくるには何工程も踏まなければならず大変だった。最後に紙の出現となるがぼろ布から作ったそうで、つまり木綿や麻を主成分としたぼろ布を使っていた。ぼろ屑屋という商売があったそうですから面白い。楮や三椏、雁皮の流し漉きは日本独特の製法だと言う。著者は絵画を見る時描かれている書物の製本方法からその時代などを想像出来ると言うのですから、そういう視点もあるのかととても興味が湧いた。しかし製本のまだ”ひよっこ”では無理かも。イギリスのウイリアム・モーリスがケルムスコット(見学に行った事がある)で理想の書物を製作した美しさへの追求を考えると、デジタル本に変わりつつある昨今、何をか言わんやの思いは深い。
英会話の先生エフィーが春休みにカナダへ帰郷しお土産を頂いた。バンクーバーのMurchie's社の"LIBRARY BLEND"という面白いブレンドの紅茶です。読書の喜びをさらに高めるようなブレンドだそうで微かにミントの香りがする、お洒落な雰囲気の紅茶です。ハーブ・ティの一種かもしれないが何処にも書いてない。今まで味わった事のない品のある香りとテイストでやはりカナダはヨーロッパと少し違う感じがする。ブレンドはアートだと書いてある。なるほど。
例年は4月20日頃に満開になり見事なのですが、今年は夏のような陽気が3月下旬にありこの時パッと咲いて次は強い風が吹き、真冬並みの寒さがやって来てこの長雨、せっかく開いた花は傷つき腐ってしまう始末です。この厳しい冬の寒さに三分の一は蕾がでる前に萎えました。いつもお友達に届ける事ができるのですが、くちゃくちゃの花ばかりでがっかりです。地球温暖化はこんな小さなわが庭にも影響を及ぼす。良さそうな所をお見せしているがほんの十分の一です。
筍ご飯と若竹椀が出来ました。ご飯はやはり油揚げは重要ですね。ちょっぴりの油が良い味をだします。また牡蠣醤油を使ったので深い味になりました。ご飯の上の緑は木の芽の代わり、庭に出ていた蕨。おつゆは一番出しをとったので完璧です。主役の筍は穂先の方を使ったので頼りないほど軟らかい。真空パックの筍はなるべく買わないとまた拘っているので、生はしゃきしゃきして変な匂いはないし…。季節を味わい楽しめるって贅沢だと思う。因みに糠入り茹で汁は夏のトマトの土壌に撒いた。これがとても良い肥料になる。
今年初めての筍です。朝、お百姓さんが掘って来てお昼に買う事ができました。ラッキー!まだ根から露がたれています。拘りのUponwaterとしては筍はこうあるべきと思っているので大変です。今こぬかを入れ茹でて灰汁抜きをしています。まず筍ご飯でしょう、そして若竹椀かしら?楽しみ~。
こんなに波乱に富んだ気候の今年、今までになくたくさんの姫りんごの花が咲きました。白い花びらにほのかなピンクを浮かべて可憐です。この寒で”りんごの花びらがあ~風に散ったよなあ~”とまでは少々かかりますが、父の愛していた盆栽の姫りんご…我が家に来て数十年、あの頃を思い出すと胸が痛くなる。
昨日は着飾った両親とぴかぴかの可愛い一年生や制服が少々だぶつき気味の少年少女、そして両親とは少し距離をおいて歩いているティーン・エージャーが、桜舞う街中に溢れていました。N大の聴講生もガイダンスが始まり”イスラム文化”の教室には200名余りの学生が押し寄せた。まず席がないので十数人の整理をしなければならず抽選となりました。生涯学習なんて偉そうな事を言って所詮はボケ防止の私ですから申し訳なくて…。教科書は講談社現代新書の「イスラームとは何か」です。トルコ、スペイン、イスラエル、モロッコと旅して見たイスラームの世界、もっと詳しくを知りたいと思った。若くてがんがん授業を進めそうな先生とお見受けしたが、久し振りの胸の高鳴りに新鮮な気持になったものです。因みに”イスラーム教”と教をつけるのは間違いだそうです。教えそのものをイスラームというので、馬から落ちて落馬して…となるらしい。
お友達に夏みかんを頂き今年もオレンジ・ピールが出来ました。彼女の庭先の夏みかんですから薬剤は使っていない…これが一番重要なところで、市販の夏みかんでは作らない。①皮の内側の白いわたを三分の二ほどとり、②1時間ぐらい水に浸けて灰汁をとる…これを三回繰り返す。③次にたっぷりの水で一度煮こぼす。④皮の8割のグラニュー糖とひたひたの水で煮詰める(約一時間)。⑤荒熱をとって紙袋に適当なグラニュー糖と一緒に入れ振りながらまぶす。広げて乾燥させる。濃いオレンジ色のピールの出来上がりです。
我が家の桜も満開です。一昨日裏山から頂いて来ました。”桜切る○○梅切らぬ○○”ですよね?。満開だった山桜(花びらはひとひらも落ちていなかった)、目の前に垂れ下がっていたひと枝を”馬鹿”になって頂戴し、部屋で楽しませて貰っています。
近くの農場の売店に変わった野菜があり、勧められて買ってみた。蕾菜とも言うそうですが根っこの上部がまるい茎に膨らんでそこを食べます。見たところ硬そうですが炒めすぎない事がポイントと言う。オリーブ・オイルでべーコンと炒め、味付けは塩胡椒だけ。ほんのり苦味があり柔らかく春の野菜と言った感じです。調べてみたら祝蕾(しゅくらい)とか四川児菜(アーサイ)などと言うそうですからルーツは中国かしら?。アブラ菜の一種で、からし菜の変種だそうです。γアミノ酪酸が100g中40㎎もあり、血圧降下や精神安定などの薬効もあるらしい。食感はブロッコリーの茎に似ているがシャキッとしていて微かなほろ苦さがあり味わいがある。生でサラダにしても美味しいそうです。