製本教室のOさんが凄い物を持っている。谷崎潤一郎の三人目の妻で最後の妻、松子の自筆の手紙、しかもOさん宛てです。谷崎潤一郎は温暖な熱海が気に入り伊豆山に住んでいた事がある。もしかして…Oさんは谷崎潤一郎の秘書になっていたかも…と言う。三日月に梅の枝の透かしのある和紙の便箋三枚に書かれている。昭和30年後半のスタンプが見える。
「枯芝から薄みどりの御芽がのぞきはじめました。」で始まり「お遊びにいらして下さい」など文面は優しさに溢れ、そして優美な筆使いです。ご存知の通り、松子は「細雪」の二女幸子のモデル。谷崎潤一郎の耽美主義がいい。三島由紀夫や川端康成など共通する雰囲気があると思う。松子に出会う前の話だが佐藤春夫との”細君譲渡事件”…過激です。こうして松子の手紙を見ていると「痴人の愛」や「春琴抄」が浮かんで、鳥肌が立ち身体が震えてしまった。Oさんは小さな屏風に装丁するそう。価値のある素晴らしい物が出来るでしょう。
「枯芝から薄みどりの御芽がのぞきはじめました。」で始まり「お遊びにいらして下さい」など文面は優しさに溢れ、そして優美な筆使いです。ご存知の通り、松子は「細雪」の二女幸子のモデル。谷崎潤一郎の耽美主義がいい。三島由紀夫や川端康成など共通する雰囲気があると思う。松子に出会う前の話だが佐藤春夫との”細君譲渡事件”…過激です。こうして松子の手紙を見ていると「痴人の愛」や「春琴抄」が浮かんで、鳥肌が立ち身体が震えてしまった。Oさんは小さな屏風に装丁するそう。価値のある素晴らしい物が出来るでしょう。
でもつい、「装丁する前に鑑定して貰ったほうがいいのでは。。。」と余計な事を考えてしまいます!