Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

フジコ・へミング14歳の夏休み絵日記 (暮らしの手帖社)

2018-11-26 14:50:50 | 読書
ピアニストとして日本で知られたのは遅かったと思う。母親がピアニスト父はスウェーデンの画家だった。両方のDNAを受け継いで絵も彼女の雰囲気が溢れ魅力的です。戦後の生活はピアノを教えていた母親の関係で生活もややハイレベルに感じられる。しかし味噌汁の具はお茶殻だった事もあると言う。絵は見ながら描いたものは一つもなく空想だそうですが当時のファッションなど実に楽しい。物心付いた頃から子守唄は母親の弾くショパンの”ノクターン”だった。従姉妹の本棚で”風と共に去りぬ”をみつけて隠れて読んだ事、母親はいつもドレスや水着までも子どもたちのために作っていた。そして巻末に毎日の出来事は少し滑稽に表現しているが、辛く悲しい戦争から受けた深い心の傷でうつ病に陥った事もあったと吐露している…私は彼女を理解できた気がした。
数年前彼女のソロ・コンサートで繊細で華麗な”ラ・カンパネラ”を聴いた。和服をリメイクしたようなドレスを着て…フロントでは彼女の絵のプリントを売っていた。私自身の癒しのためと買い、今でもリビングでいつも私を励ましています。猫ちゃんがフジコさんのドレスのリボンで遊んでいる。