Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

物語 ウクライナの歴史 黒川祐次著(中公新書)

2014-12-20 16:25:21 | 日記
ウクライナはかつてはソヴィエトの連邦構成共和国でありソ連崩壊後独立しウクライナとなったのですね。ウクライナの東と西は歴史が違う。そこに目をつけたのが東はロシア、西は欧米が支援と言う事で欧米とロシアの利権争いで揺れています。N大で黒川先生の国際関係史を聴講してこの本を知った。ロシアの起点スキタイからキエフ・ルーシー公国の隆盛、コサックの活躍とウクライナ大使であった先生ならではの話はとても解り易かった。数年前ロシアを旅した時、ロシア人ガイドが夫はコサックス出身であると得意になっていたが、あまり品のいい民族ではないと仲間と話した事を思い出した。コサックの意味はトルコ語で「分捕り品で暮らす人」「自由の民」と言う意味だそうです。しかし独自の文化を持ちゴーゴリやチャイコフスキーはコサックの末裔でありドストエフスキーも含め、彼らは生粋のウクライナ人であるそうです。ロシア・ソ連が排出した偉大な人と思っていたがガイドの女性の話が今腑に落ちた思いです。黒川先生はカナダやアフリカの大使を勤め今N大で教えているが、現場を経験している先生の話は穏やかで面白い。