こちらは、サカタのタネのほうれん草のハウスです。
ほうれん草の品種名は、カタカナのものが多いですね。
ほうれん草の葉の形には、丸葉と剣葉があります。
【左のギザギザした方が剣葉、右が丸葉】
日本では、剣葉の方が好まれますが、
外国では丸葉が好まれるそうです。
また、根元が赤いものを好む人もいれば、そうでない人もいます。
ほうれん草の品種改良は、常に病気との闘いの中で行われてきました。
こちらをご覧ください。
立て札に「べと病R-1~10、15抵抗性」と書かれています。
「R」とは、「レース」のことでべと病の種類を意味します。
つまり、この「オシリス」というほうれん草は、
1~10と15という11種類のべと病に抵抗性を持つ(発病しにくい)品種
ということになります。
べと病は、葉に褐色や黄色の斑点ができる病気ですが、
この数字の数だけ変化を遂げてきたということになります。
ある種のべと病に強い品種が育成されれば、
今度は新たな種類のべと病となって現れる・・・。
病原菌も生き延びるのに必死なのですね。
ほうれん草の品種が増えていくということは、
人の叡智と技術が病原菌と闘っていることを表しているのです。
サカタのタネ 掛川総合研究センターの見学を通じて
心に残ったことを何回かに分けて、書かせていただきました。
拙文お付き合いくださった皆さま、ありがとうございました。
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