”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

パックご飯の値上げ、そして業務用米って?

2017-12-16 13:07:59 | お米 

ここのところ、毎朝のように

「パックご飯」が相次いで値上げというニュースが取り上げられています。

 

    

私の周りでも、パックご飯愛用者は増えています。

独身の人は、炊飯器を持たずに、必要に応じてパックご飯を温めて食べています。

    

また、高齢のご夫婦2人で暮らしている家庭は、

このパックご飯を1パック温めて、

半分ずつ食べるとちょうどよいと話してくれました。

 

だから、パックご飯値上げの問題には大いに関心があります。

この値上げの背景にあるのは、3年連続で上昇しているお米の価格。

でも業務用のお米は不足気味で、価格が押し上げられていると言います。

そう言えば、このパックご飯値上げのニュースの時、

同時に報じられているのが、外食チェーンの値上げの話題ですね。

 

   

私も今回のニュースで初めて知ったのですが、

これまで、お米と言うのは

 1ヒトが食べるお米

 2飼料米

の2種類しかないと思っていました。

ところが、お米は大きく分けて3種類あるのです。

 1家庭用米・・・家庭で食べるお米

 2業務用米・・・おにぎりや弁当、レストランなどで使われるお米

 3飼料米・・・家畜のえさになるお米

 

今回問題になっているのは、業務用米の不足です。

 

なぜ、業務用のお米が不足しているのか?

主な理由は次の3つです。

 ●飼料米を作る農家が増えた。(手厚い補助金が受けられるから)

 ●業務用米は安価な上に、価格が安定しないから農家も作りたがらない。

 ●ブランド米を作ろうという動きが全国的に広まっている。

  

ところが、日本人のお米の消費量は減ってきているというも事実。

それなのに、業務用米が足りないってどういうこと!?

 

これには、お米の消費量の中で、外食や中食が占める割合が大きく影響しています。

1人当たりの1か月のお米の消費量を比較してみましょう。

 ●今から30年前

  6kg(うち、外食や中食は0.9kg)

 ●2015年

  4.3kg(うち、外食や中食は1.3kg)

つまり、全体の消費量は減っても、中食や外食を利用する機会が増えているので、

その分のお米は、間違いなく不足するというわけです。

    

糖質制限ダイエットで、主食がお米から鶏むね肉に変わったり、

家庭でご飯を炊かなくなったり、

外食や中食が増えたり、

私たちの食環境の変化が家計に及ぼす影響を、

真剣に考えないといけないですよね。

 

以上、自分への備忘録として書かせていただきました。

 

※画像は、HPより拝借いたしました。

 

コメント (4)
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