ここのところ、毎朝のように
「パックご飯」が相次いで値上げというニュースが取り上げられています。
私の周りでも、パックご飯愛用者は増えています。
独身の人は、炊飯器を持たずに、必要に応じてパックご飯を温めて食べています。
また、高齢のご夫婦2人で暮らしている家庭は、
このパックご飯を1パック温めて、
半分ずつ食べるとちょうどよいと話してくれました。
だから、パックご飯値上げの問題には大いに関心があります。
この値上げの背景にあるのは、3年連続で上昇しているお米の価格。
中でも業務用のお米は不足気味で、価格が押し上げられていると言います。
そう言えば、このパックご飯値上げのニュースの時、
同時に報じられているのが、外食チェーンの値上げの話題ですね。
私も今回のニュースで初めて知ったのですが、
これまで、お米と言うのは
1ヒトが食べるお米
2飼料米
の2種類しかないと思っていました。
ところが、お米は大きく分けて3種類あるのです。
1家庭用米・・・家庭で食べるお米
2業務用米・・・おにぎりや弁当、レストランなどで使われるお米
3飼料米・・・家畜のえさになるお米
今回問題になっているのは、業務用米の不足です。
なぜ、業務用のお米が不足しているのか?
主な理由は次の3つです。
●飼料米を作る農家が増えた。(手厚い補助金が受けられるから)
●業務用米は安価な上に、価格が安定しないから農家も作りたがらない。
●ブランド米を作ろうという動きが全国的に広まっている。
ところが、日本人のお米の消費量は減ってきているというも事実。
それなのに、業務用米が足りないってどういうこと!?
これには、お米の消費量の中で、外食や中食が占める割合が大きく影響しています。
1人当たりの1か月のお米の消費量を比較してみましょう。
●今から30年前
6kg(うち、外食や中食は0.9kg)
●2015年
4.3kg(うち、外食や中食は1.3kg)
つまり、全体の消費量は減っても、中食や外食を利用する機会が増えているので、
その分のお米は、間違いなく不足するというわけです。
糖質制限ダイエットで、主食がお米から鶏むね肉に変わったり、
家庭でご飯を炊かなくなったり、
外食や中食が増えたり、
私たちの食環境の変化が家計に及ぼす影響を、
真剣に考えないといけないですよね。
以上、自分への備忘録として書かせていただきました。
※画像は、HPより拝借いたしました。