”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

感動分岐点を超えたお話

2016-01-31 09:02:00 | ブログ

この春、三川地区に公園がオープンします。

その開園記念講演が開催され、

あのはままつフラワーパーク理事長、

塚本こなみさんがお見えになりました。

  

お話のテーマは

「花・みどり・地域づくりと人づくり」

   

塚本さんのご活躍ぶりは、あらゆるメディアで紹介されているので

ご存知の方も多いと思いますが、

赤字だったあしかがフラワーパークの再建に取り組まれ、

その結果、日本の動植物園の中でもトップにまで押しあげた方です。

  

そして、その手腕を買われ、

今度は赤字続きのはままつフラワーパークの運営に

着手されました。

 

●花の美しさに応じた変動料金制

まず、塚本さんが見直したのは年間の来場者数。

7月~9月の暑い時期は、来場者も激減します。

これは、有料に値しないと判断し、

その時期の入園料は無料にしました。

 

そして、10月~2月は、500円。

でも、500円のお買物券が付いていますので、

実質、無料と同じことになります。

 

3月~6月は、花の見頃に応じて、

600円~1000円まで当日、料金が決まります。

(桜が満開の時は1000円になります。)

 

つまり、料金が花の美しさの目安になります。

この料金設定にした結果、入園料が高い日に訪れたお客様から

「今日、来れてラッキーだったわ!」

と言われるようになったそうです。

  

【今が見頃のロウバイ 画像、お借りしました。】 

 

●言ったモン勝ち!!

はままつフラワーパークのキャッチコピーを考える時、

この中で自慢できるものは何かと

社員に問いかけた時、たくさんの花の名前が挙がりました。

 

でも、いっぱいあるのは何もないのと同じ!!と判断。

「日本一美しい桜とチューリップの庭園」

と打ち出しました。

 

「日本一なんて、名乗ってもいいのですか?」

と心配する社員に対して、

「言ったモン勝ち!言ったら、造ればいいのよ。」

と、塚本さんはおっしゃったそうです。

  

そして、現在のはままつフラワーパークのチラシには

「世界一美しい桜とチューリップの庭園」と書かれています。

1300本の桜と50万球のチューリップの競演が、

それを実現しているのです。

  

●他の人に何をして差し上げられるか?

塚本さんは、植物には人間性復元力があるとおっしゃいます。

その植物の力を借りて、

ひきこもりの人たちの就労支援、技術習得にも

ご尽力されています。

 

  

塚本さんの行動力、判断力、分析力、経営手腕は

素晴らしいものですが、

でも、イメージはバリバリの女性経営者・・・

という雰囲気ではありません。

  

このお写真のように、上品で、ゆったりとお話され、

皇室の方のような印象さえ受けました。

 

 

  

塚本さんのお話の中に「感動分岐点」という言葉が出てきました。

経営にも「損益分岐点」があるように

人間の心にも「この程度でないと感動しない」という

分岐点があるそうです。

  

お客様の感動分岐点を常に考えて行動されていることが

成果につながっているのでしょう。

  

塚本さんのお話は、

私の感動分岐点をはるかに超えていました。

植物の力、自然の力に比べたら、

自分はとても小さな存在です。

その小ささの中で、精一杯のことをやっていきたいと思います。

  

素晴らしいお話をありがとうございました。

 

コメント
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