今週の水曜日のことです。
静岡市役所で朝9時から開かれる会議に出席するために、
愛野駅発7時46分の東海道線に乗りました。
しかし、掛川駅でその電車はストップ!
理由はこちら。
私が乗った電車のひとつ前の電車が
菊川~金谷間で鹿に衝突。
安全確認のために、運転を見合わせたらしいのです。
ちょうど通勤時間帯だったため、車内では
「電車が鹿とぶつかって、止まっちゃったんですよ。」
と電話をかけるサラリーマンの声が
あちこちから聞こえてきます。
近年、野生動物による被害のニュースを
頻繁に耳にするようになりました。
被害が増加している理由としては
①狩猟人口の減少により、野生動物の数の調整が難しくなった。
②暖冬や小雪で生息地が拡大し、鹿やイノシシなどが著しく増えた。
③中山間地の過疎化、耕作放棄地の増加により
野生動物が棲みやすい環境が広がった。
ことが挙げられます。
しかし、電車が遅れ、約2400人の足に影響が出たとなると、
鳥獣害は中山間地の問題だけでは済みません。
偶然にもこの日、私が遅刻した会議の議題は
「在来作物をめぐる各地の活動について」。
在来作物が守り育てられている地域は、
鳥獣被害対策に取り組みながら、
人間と野生動物の共存について
常に考えていかなければなりません。
このタイミングで電車の事故に遭遇し、
私も大きな宿題をいただいた気持ちがしています。