透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

1173 長野市篠ノ井の火の見櫓

2019-05-03 | A 火の見櫓っておもしろい


1173 長野市篠ノ井 4脚4〇KP型 撮影日190501

■ 稲荷山養護学校の近くの火の見櫓を見てからこの火の見櫓に移動する時、泣きたくなるくらい狭い道を通った。クランクしているところではブロック塀と電柱にかなり大きな傷がついていた。何とか車に傷をつけることなく、通過することができた。 雨が激しく降っていたので、背景の山も火の見櫓もいまひとつ鮮明に写っていない。晴れていれば山がきれいだっただろうに・・・。

スレンダーな火の見櫓だ。





見張り台の手すりとKPの手すりの飾りのデザインが同じ。デザインの統一性って大事、これホント!


 


1172 千曲市稲荷山の火の見櫓4

2019-05-03 | A 火の見櫓っておもしろい


1172 千曲市稲荷山 稲荷山養護学校近く 3脚4〇型

 ようやくカーナビに設定した目的地、稲荷山養護学校に着いた。「もう少し私の案内通りに走ってくださいネ」 Kさんの口調に似たカーナビ嬢の声が聞こえたような気がした。案内を終了してやれやれといったところだろう。

また、雨が強く降り出していて、火の見櫓に近づくことをためらった。

重たそうな4角錐(方形)の屋根を載せている。支える柱が4本ではなく、3本という変則的な組み合わせだ。屋根のてっぺんに飾り付きの避雷針がすくっと(なんということだ、他にこの様子を形容することばが浮かばない)立っている。



シンプル、スッキリ。このような手すりも好い。消火ホースを掛けるフック棒を支える方杖、これもシンプルで好い。 Less is more. 建築家、ミースのことばが浮かぶ。



令和初日(0501)に見た火の見櫓の脚部はこのようながに股が多かった。


こちらが美脚


1171 千曲市稲荷山の火の見櫓3

2019-05-03 | A 火の見櫓っておもしろい


1171 千曲市稲荷山 千曲市ふる里漫画館 4脚4〇KP型

■ 前稿の火の見櫓を見た後、進路に迷ったが、勘を頼りに進んでこの火の見櫓と出合った。前もって所在地を調べてしまうと、「あ、あった!」という喜びが無い。県内の火の見櫓巡りではできるだけ下調べをしないで出かけることにしている。

この背の高い火の見櫓は千曲市ふる里漫画館の敷地の一角、道路沿いに立っている。新緑の里山を背景にシルバーの火の見櫓が映える。天気が良くないので、色が冴えてはいないが。





中間にある踊り場はバルコニーのように櫓の1面から持ち出されたカンガルーポケット。こうすると櫓の内部に踊り場を設けるよりも梯子をより傾斜させることができるというメリットがあるだろう。櫓の全周に張り出すより簡易なつくりで、経済的というメリットも。中南信地域にこのような合理的と思われる型の踊り場がない(と言い切って良いのかどうかわからないが)のはなぜだろう。「火の見櫓、かくあるべし」火の見櫓の型に対するこだわりがあった、ということなのかもしれない。



櫓の外側に設置した梯子から櫓内部に入り込むための開口部、この火の見櫓ではΛ形に直線部材を設置している。水平部材(横架材)の間隔が広いから、これでも消防団員は支障なく内部に移動することができる。脚部を見ると1面だけ、ブレースではなく、アーチ部材を用いて開口を設けている。梯子の掛け方からして、4面すべてブレースを設置しても支障ないのに、なぜこのようにしたのだろう。梯子の掛け方を途中で変えたのかもしれない。合理的な理由が見つからない。