透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

旧更埴市のマンホール蓋

2019-05-05 | B 地面の蓋っておもしろい





 旧更埴市のマンホール蓋には市の花、アンズとその実が左右に、鮭が上下に描かれている。かつて鮭は信濃川、千曲川を遡上していて、マンホール蓋に描かれるほど馴染みの魚だった。

中心に更埴市の市章が描かれている。こうしょくの「こ」を点対称にデザインしたもので、鮭も180度回転させると重なる点対称のデザイン。マンホール蓋が円いことを意識したデザインになっているのは好ましい。



 


1180 諏訪郡原村の火の見櫓

2019-05-05 | A 火の見櫓っておもしろい


1180 諏訪郡原村中新田 3脚3無型

 総高(屋根頂部までの高さ)6mくらいだろうか。このくらいの高さの場合には火の見梯子とか、櫓の簡略型のことも少なくない。この火の見櫓は平面が3角形で、ひとつの構面を梯子にしている。このタイプはもう少し高い火の見櫓にも見られる(過去ログ)。



勾配のきつい屋根のてっぺんには飾り付きの避雷針があり、蕨手もある。これらは必須のアイテムというわけではないが、あればうれしい。この小型の火の見櫓によくぞ付けてくれた、と拍手したい。半鐘には切妻の小屋根が付けられ、さらに梯子には手すりを付けている。このタイプで手すり付きというのは少ないと思う。

この火の見櫓は生垣の中に立っている。私有地を火の見櫓のために提供していることに拍手。



 


上山田のマンホール蓋

2019-05-05 | B 地面の蓋っておもしろい





◎ 上山田町は2003年(平成15年)に更埴市、戸倉町と合併して千曲市になった。これは旧上山田町のマンホール蓋。蓋に円を描き、その中に戸倉上山田温泉の街なみを描き、背景に山、手前に千曲川を入れている。周囲には左側に町木のヤマザクラ、右側に町花の山ツツジを描いている。オーソドックスなデザインと言えなくもない。


 


1179 茅野市玉川の火の見櫓

2019-05-05 | A 火の見櫓っておもしろい


1179 茅野市玉川 4脚44型 撮影日190504

■ この火の見櫓も初めて見た。形が整っていて美しい。なかなか良いポジション取りができなくて、全形写真もこんなことになっている。もっと左に移動すれば建物の陰にならないが、私有地で立ち入ることができなかった。



見張り台は4角形の角が隅切りされている。私はこの形を8角形とは見ないで4角形と捉えている。この辺りの判断は人によって異なるだろう。見張り台直下に消火ホースを干すためのカンガルーポケット(KP 形からの連想で私が勝ってに付けた名前。後になって同名の観葉植物があることが分かった)がある。梯子との位置関係を見ると、この高さでKPに移動するのは怖いのではないかと思う。





美しい脚。諏訪方面には全形が美しく、脚も美しい火の見櫓が多いような気がする。


 


1178 茅野市豊平の火の見櫓

2019-05-05 | A 火の見櫓っておもしろい


1178 茅野市豊平 下古田公民館近く 4脚6〇〇型 消防倉庫屋上 撮影日190504

■ 長野県内の火の見櫓巡りを続けているが、まだまだ出合っていない火の見櫓が各地に立っている。未見の火の見櫓を見つけた時がうれしい。昨日(4日)、予定していなかった火の見櫓巡りでこの火の見櫓と出合った。背の高い火の見櫓が倉庫の屋上に立っていた。



4本の柱で6角錘の屋根を支えているが、3本の柱で4角錘の屋根を支えているものと比べて違和感というか、不自然さをそれ程感じない。屋根には幅広の平鋼の蕨手が付いている。



①の写真を拡大してみる。蕨手(わらびて)は屋根の下り棟に入れた下地材をそのまま伸ばしていることが分かる。蕨手は祭り神輿にも見られる飾りだが、何か機能的な意味があったのだろうか。蕨手にロープを結び、4方に引いて神輿の転倒を防ぐというような。調べてみたい。



踊り場の様子を見る。手すりのデザインは見張り台のそれの省略形。この蔓状部材によるハートを逆さにしたようなデザインをよく見る。なぜ各地の火の見櫓にこのデザインが共通に採用されているのだろう(*1)。

円形の床の場合、下地は放射状に配置されることも少なくないが、③を見ると4方向にそれぞれ平行配置されている。


*1 東京喞筒(そくとう)という会社が自社のカタログに「火之見鐵塔」を掲載していたことが知られている(カタログ掲載は昭和初期のことだと言われている)。火の見櫓の標準型が全国的に流通したことが、火の見櫓に基本形があることの要因だろうが、カタログに示されたデザインを見てもこの逆さハートのような具体的な形は示されていない。


1177 茅野市豊平の火の見柱

2019-05-05 | A 火の見櫓っておもしろい

■ 諏訪市四賀の火の見櫓をスケッチしようと出かけたが、後方の住宅群を描くのが大変だなぁ、とあきらめた。その後茅野市、原村まで足を延ばしてスケッチできそうな「火の見櫓のある風景」を探した。その過程で新たに出合った火の見櫓を数基載せる。


1177 茅野市豊平 1脚無無型(火の見柱) 撮影日190504




 


火の見櫓のある風景をスケッチする

2019-05-05 | H 「あ、火の見櫓!」


① 185 塩尻市洗馬下小曽部

邪魔な電線は描かなければよい。奥行きのある構図。遠景をどう描くか。


② 185 同上

上の火の見櫓を反対方向から見る。これはなかなか好い構図だ。右側に坂道があることが分かるように描かないと。


③ 180 上伊那郡辰野町横川

この風景は何年か前に描いたことがある。その時は縦フレで描いたが今回は横フレで描こう。


④ 182 上伊那郡辰野町小野

淡彩画向きの遠景 この風景も描きたい。


⑤ 681 諏訪市四賀

奥行きのある好きな構図だが背景をどう描くか、どう省略するか。


⑥ 678 茅野市宮川

これも好きな構図 この風景を構成する要素がそれ程多くないから描きやすい。


火の見櫓っておもしろいを本にしようプロジェクト。各章の中表紙に火の見櫓のある風景のスケッチをのせたらどうかという編集担当のK君の提案を受けて、絵になりそうな火の見櫓を見て回った。

連休中に描き終えてしまいたいが、さて・・・。