523
■ 山際の生活道路のT字路脇に立つ火の見櫓。小さな集落内の火の見櫓だから、背の高いものは必要なく、このくらいで十分なのだろう。
脚部の上に2段水平部材を架けて丸鋼のブレースを入れた櫓で、そこに外付け梯子を設置している。このタイプは珍しくはない。屋根は6角錘で蕨手はなく、避雷針にも飾りのない簡素なつくり。
屋根には下地材が無い。
6角形の見張り台は山形鋼の手すりと丸鋼の手すり子というシンプルな構成。見張り台の消防信号板は本来消防団員が半鐘を叩くときのカンニング用だから内側に向けてあるはずだが、これは外側に向けてある。うっかり半鐘の叩き方を忘れてしまっても、これでは確認できない。
脚部の様子
それがしさんのブログでこの火の見櫓のことを知り、出かけてきた。この集落の北側の県道は時々通るが、この生活道路は今まで一度も通ったことがなかった。消防信号表示板の向きの?についてはそれがしさんも指摘している。