透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

古今「東西」を語り合う の巻

2009-12-13 | A あれこれ

「こんにちは」
「やあ、ここ 分かった?」
「ええ、分かりました。靴を脱いで入るんですね」
「そう」

「なんだか、とても居心地が良さそうですね」
「そうでしょ、こういうところMさん、好きだと思って」

「手づくりって聞きましたけど。居心地の良さの素ってこの床?壁?それとも椅子?」
「なるほど、居心地の良さの「素」ね。そうだね、今挙げたすべてだと思う。手編みのセーターが着心地が良いのと同じなのかも、ね」


「ところで、U1さん私出かける前にブログをチェックしてきたんですけど、なぜ古今東西なのかって・・・。そんなこと考えたことないですよ。で、ここに来るとき考えたんですけど、北半球に大陸の大半がありますよね。そのことと関係があるんじゃないかな」
「そうだよね。実はそのことは僕も考えたんだよ」

「あ、そうなんですか。北半球に集中しているから、南北より東西に広がっていますよね、世界の国って。だから東西なんじゃないかな」

「そうかもしれないね。洋の東西を問わず、なんて言うね。でもそれだけじゃやっぱりない、と思う。方角にいろんな意味を込めているでしょ。例えば極楽浄土は西方にあるとかさ。それから演歌ってやっぱり北、でしょ」
演歌は北・・・」
「そう。北の宿からとか、♪北へ帰る人の群れは誰も無口でとか、さ。♪北の町ではもう、悲しみを暖炉で・・・とか。やはり演歌は北なんだよ」


「さすが中年、演歌ですね。そうか・・・、北国の春とか」
「中年って、まあそうだけど。ね、北でしょ」

「そうですね。南のイメージじゃないですね」
「今イメージって言ったでしょ。それだよね。方角のイメージ」
「確かにありますね。そういえば東日本と西日本って対で使いますけど、北日本と南日本とはいいませんね」
「そうでしょ。日本列島って、どちらかというと南北に長くない? ならさ、南北日本っていう捉え方があってもいいと思うけど、無いよね」


「そういうことと、古今東西という言い方が無関係ではないんだと・・・」
「そう。 菜の花や 月は東に 日は西に」

「誰でしたっけ・・・。蕪村かな・・・。南北より東西を重視する、世界観って大袈裟かな、それが文学にも表れているってことなんですか」
「さすが」

そうか・・・、東西ってなにかありそう」

「♪それでいいのさ あの移り気な 風がふくまま 西東・・・」

「誰の歌ですか」
「橋幸夫のデビュー曲、潮来笠」
「知らな~い。でも、確かに西と東なんですね」
「そう。それであちこち気ままな旅を表現している。相撲でも力士は西と東から土俵に上がるよね」
「あ、そうですね。ところでU1さん、カウンターにクウネルが並んでますね。ここで、クウネル読んでます?」
「読んでる。以前は本屋で立ち読みしてたけどね。川上弘美の文庫も書棚にあるよ。Mさんは読まないんだっけ、川上弘美」
「私はどうも・・・」


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