■ 平成31年(2019年)4月の読了本は5冊。
『波紋と螺旋とフィボナッチ』近藤 滋/角川ソフィア文庫 自然の造物主が植物や動物のデザインに単純な数理的ルールを用いているのかを解き明かしている。
『オリンピックと東京改造 交通インフラから読み解く』川辺謙一/光文社新書
『鳥肉以上、鳥学未満。』川上和人/岩波書店 食物のニワトリを注意深く観察すればいろんなことが分かる。
『論理的思考のコアスキル』波頭 亮/ちくま新書 ノートを取りながら読んだ。手元に置いて書名と同じ章題の第Ⅱ章に時々目を通したい。
『事大主義 ―日本・朝鮮・沖縄の「自虐と侮蔑」』室井康成/中公新書 一通り読んだが全く知識の無い内容に理解が及ばない。もう一度、今度はノートを取りながら読みたい。
環水平アーク 東筑摩郡朝日村にて 撮影日時190428 11:38AM
太陽光が雲中の氷の粒で屈折して起きる珍しい現象。火の見櫓を入れて撮影することができた。
■ 『論理的思考のコアスキル』波頭 亮/ちくま新書 読了後の備忘録
・思考とは、何かを分かろうとして、情報と知識を照らし合わせたり、繋ぎ合わせたりして意味合い(メッセージ)を得ること(019頁)
・狭義の論理とは既呈命題と次段階の命題とを繋ぐ、「思考の道筋(推論)」(033頁)
・私の言語の限界が私の世界の限界を意味する(ヴィトゲンシュタイン 075頁) 思考は言葉によって成立するということ
論理的思考のコアスキル
1 適切な言語化
① 過不足のない言葉の選択
② 十全な文の作成
③ 文章・文脈の整理
2 分ける・繋げる
(1)分ける
① ディメンジョン(抽象水準)の統一 菜の花 花 植物
② 適切なクライテリア(分類基準)の設定
③ MECEな分け方 相互背反、集合網羅 (もれなく、ダブリなく)
Mutually Exclusive , Collectively Exhaustive
MECEな分け方を次段階、またその次の段階へと展開していくと、モレもダブリも無い、極めて精緻な“体系”を作ることができる。いくつかのMECEな階層から成る体系は最も論理的な事象の整理の形である。(113頁)
(2)繋げる
① コロケーション 事象と事象、概念と概念を意味的関連性によって繋ぐ
② アナロジー 構造の類似性で繋ぐ
3 定量的な判断
①確率で判断する
②統計的に判断する
論理的コアスキルは全て、知識と経験があってこそ機能する。知識や経験が無ければそもそも思考することはできないのである。(155頁)
本書の章立て
第Ⅰ章 論理的思考とは
1 思考とは何か
2 論理とは何か
3 論理展開の方法
第Ⅱ章 論理的思考のコアスキル
1「適切な言語化」スキル
2「分ける」スキル・「繋げる」スキル
3「定量的な判断」スキル
4 アセットとしての知識と経験
第Ⅲ章 コアスキル習得の具体的方法
1 what to do:何を練習するのか
2 how to do:どう練習するのか
3 練習の総量:どれくらいやればよいのか
第Ⅳ章 クリティカル・シンキング
1 ネイチャーとして間違える脳
2 クリティカル・シンキング:それは本当に正しいのか
■ このところほぼ週2回のペースの朝カフェ読書、非日常から日常のひと時になった。
昨日(24日)の早朝、松本ライフサイトのツタヤで『論理的思考のコアスキル』波頭 亮/ちくま新書を買い求め、隣のスタバで読み始めた。いつもの席でいつも通りホットのショートをマグカップで飲みながら。
物事を論理的に考え、論理的に話すということは必要なことだ。
人に何かを説明する場合、例えばA、B、C、3つの計画案のどれに賛成するのかを説明する場合、何となくA案が良い、では説得力に欠ける。なぜA案に賛成するのか、その理由を論理的に述べないことには説得できない。A案が良いとする自分の結論、その根拠を明快な理路をもって示さないことには、議論にもならない。
この本は参考になるだろう。
■ 『鳥肉以上、鳥学未満。』川上和人 @スタバ
Q:この本の出版社はどこでしょう。上の写真は画像処理をして出版社を消してあります。
A:岩波書店です。あの堅いイメージの岩波でこんなデザインの本を出版していたとは・・・。
本の内容についてはエピローグから次の件を引用しておく。
**無飛翔性の祖先は、飛行を誘発する条件を持っていた。事実、1億5000万年以上前に彼らは空に一翼をかざし、未知の世界への進出を試みた。しかし、飛行初心者のその体は、まだ祖先の名残を引きずっている。歯のある口、肉々しい尾、重い体、いきなりタカのように自由自在に飛べたわけではない。べらぼうに長い時間をかけ、今に至る空を飛ぶための形を洗練させてきた。
私たちの食卓には、その成果がいとも簡単に紹介されている。真っ白なテーブルクロスに並ぶ小洒落たウェッジウッドに鎮座するのは、単なる栄養源であろうか。否、そこには博物館にも引けを取らない無限の情報が、気の遠くなるほどの長い進化の歴史が、私たちに見出されるのを今か今かと待っている。**(181頁)
例えばモスバーガーでモスチキンを食べる時、ボーっと食べないで、観察すればいろんな情報が得られると説いている。持ちやすい骨の正体は上腕骨。
食肉としてポピュラーなささみはどこの部位の肉か。それは何をするための肉か。この本で知ったが、ささみは翼を持ち上げるための筋肉。
「知らなかった情報」満載本、なかなかおもしろかった。
(再)上田市東内 セブンイレブン丸子和子店の近く 4脚4〇型 撮影日190421
■ 立科町からの帰路、満開の桜を背に立つ火の見櫓を撮った。火の見と桜、季節限定の風景。東北信の火の見櫓は総じて細身だが、この火の見櫓も細い。
1162(初めてではないが欠番対応)立科町宇山 4脚48型 倉庫またぎ 撮影日190421
4角形の隅切りは多いが8角形の見張り台というのは案外少ない。屋根と見張り台の大きさがアンバランス。
(再) 立科町蟹窪 4脚4〇型 撮影日190421
今朝、立科町の火の見櫓を再訪した。朝早く出かけるのは全く苦にならない。この火の見櫓には6時前に着いた。
梯子桟が山形鋼だが、手で掴みにくいと思う。強く握るを痛い。
梯子の下端を接地させていなかったが、登り降りしにくかったとみえて、こんな対応をしてあった。
1161 上田市東内 国道254号沿い 4脚4〇型 撮影日190421 朝5時15分頃 まだ日の出前で薄暗い
やや細身の櫓 直線的逓減 上半分のブレースにリング無し、下半分のブレースにリング有り。
撮影日190421
毎年桜の季節になると気になる火の見櫓が何基かある。
松本市波田の国道158号沿いの火の見櫓と下赤松集落センターの敷地に立っている火の見を見てきた。
北杜市須玉町 撮影日190413
◎ 動物がかわいらしく描かれている。調べてみると、町の鳥のヤマセミと獣のオコジョだ。それから町の花のサツキ、町の木のシラカバ。背景には日本百名山の瑞牆山(みずがきやま)。
蓋の下に「すたま」とある。私はいままで「すだま」だと思っていた。濁らないんだ・・・。