透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

朝日村の旧役場庁舎を描く

2022-01-31 | A あれこれ
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 長野県朝日村の旧役場庁舎は1936年(昭和11年)に建設された。登録有形文化財への登録申請も検討されたようだが、耐震補強に多額の費用がかかること等の理由で解体が決定していた。解体工事が2月に始まると聞き、昨日(1月30日)スケッチした。寒くて大変だったが、現地で1時間ほどかけて線描した。もっと右側からのパースの利いたアングルの方が描き易かったが、ファサード(正面)の様子を描きたかったのでこのアングルにした。

例によって下描きは全くしなかった。今回も油性ペンでいきなり本チャンの線を引いた。パース的に線の傾きが違ってしまっても、その後引く線で何とかカバーしながら。松の木が建物の左側を隠しているので描きにくかった。自宅で透明水彩絵の具で色を付けて仕上げた。

パース的に少し変だが、それも味ということで・・・。




「10 男はつらいよ 寅次郎夢枕」再び

2022-01-30 | E 週末には映画を観よう

 寅さんシリーズで、いいなと思った4作品をまた観ている。既に第28作「寅次郎紙風船」(マドンナ音無美紀子)と第32作「口笛を吹く寅次郎」(マドンナ竹下景子)は観終えた。今日(30日)の午後、第10作「寅次郎夢枕」(マドンナ八千草薫)を観た。

本作には寅さんが亀戸天神でマドンナ・お千代(八千草薫)さんにプロポーズ。お千代さんOKというびっくり場面が!? 「観て止めて書く」を繰り返してその場面の台詞をメモした。ちゃんと聞き取れないところは違っているかもしれないが、次の通り。
「寅ちゃん・・・」
「なんだい」
「用があるって、なんのこと? 歌ばっかり歌ってないで話してよ」
「ちょっと言いにくいんだよなぁ、これがなぁ」
「でも、ご飯食べて、お茶飲んで、もうかれこれ4時間も経ってるのよ」
「そんなに経っちゃった? じゃ、めんどくさいから今日は打ち切りにして帰るか?」
「そんな・・・、せっかくお店を休みにして出てきたのよ」
「そうか。なんて言ったらいいもんかなぁ」

「大方察しはついてるだろ。千代ぼうは感がいいから、えぇ?」
「それは・・・、まあ、なんとなく」
「それだよ、それでいいんだよ。なんだよ、4時間かかってくたびれちゃった。まあ、千代ぼうもさ、いつまでもひとりで居られるわけじゃないんだし。あんまりぱっとした相手じゃねぇけどさ、このあたりで手打った方がいいんじゃねぇかな。どうかね」
「うん」
「いやだったら、いやでいいんだよ、こういうことは」
「いやかい?」
「ううん いやじゃないわ」
「じゃ、いいのかい」

「ずいぶん乱暴なプロポーズね、寅ちゃん」
「しかたねぇや、おれこういうこと苦手だしさ。じゃ、いいんだな」
「決まったようなもんだ。よし、そうとなりゃ、あいつに電話で知らせてやるか。(略)赤電話どこかな」
「ちょっと、寅ちゃん」
「なんだい」
「あいつって誰のこと?」
「決まってるじゃねぇか、うちの2階のインテリだよ」
「岡倉先生?」
「そうだよ」

「私、勘違いしてた」
「勘違いって誰と?」
「寅ちゃん」
「私ね、寅ちゃんと一緒にいると何だか気持ちがほっとするの。寅ちゃんと話していると、あぁ、私は生きているなぁって、そんな楽しい気持ちになるの」
「寅ちゃんとなら一緒に暮らしてもいいって、今、ふっとそう思ったんだけど・・・」
「冗談じゃないよぉ、そんなこと言われたらびっくりしちゃうよ。ハハハ」
「冗談じゃないわ」
・・・・・
「うそよ。やっぱり冗談よ」
「そうだろ、冗談に決まってるよ」
「じゃあそろそろ帰りましょうか」
「そうねぇ 帰ろうか」

これ程はっきり寅さんに結婚の意志を示したマドンナは他にはいない。一方的に寅さんが失恋するパターンとは逆で、これはマドンナが失恋するパターン。お千代さんはそれ程がっかりした様子ではなかったが、内心はどうだったんだろう・・・。第32作の朋子(竹下景子)さんの場合は観ていて切なくて涙が出た。

本作のデートの場面はいいなぁ、好きだなぁ。


 


ブックレビュー 2022.01

2022-01-30 | A ブックレビュー

 ネット検索して出版物の売上額の推移を示すグラフを探した。見つかったのは2006年からの棒グラフ。グラフに示された売上額は毎年減少していたが、昨年(2021年)初めて前年より増加していた。コロナ禍による巣ごもりで読書した人が多かったことに因るのだろう。私も今月は休日不要な外出を避けてDVDで映画を観たり本を読んで過ごすことが多かった。そのためか1月の読了本は少し多くて7冊だった。

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『黄色いマンション 黒い猫』小泉今日子(新潮文庫2021年)
カバー折返しに記されている作者のプロフィールに1966(昭和41)年、神奈川県厚木市生まれとある。そうか、キョンキョンも50代半ばか・・・。家族のこと、日々の暮らしのことが飾らない文章で綴られている。昨年末に読み始めた年越し本。

『古都再見』葉室 麟(新潮文庫2020年)
**人生の幕が下りる。
近頃、そんなことをよく思う。何もあわててあの世に行こうというのではないが、還暦を過ぎてから、何かゆっくりと頭上から下りてくる気配を感じるのだ。
今年(二〇一五)二月から京都で暮らしている。
これまで生きてきて、見るべきものを見ただろうか、という思いに駆られたからだ。
何度か取材で訪れた京都だが、もう一度、じっくり見たくなった。古都の闇には生きる縁となる感銘がひそんでいるような気がする。
幕が下りるその前に見ておくべきものは、やはり見たいのだ。**(12、13頁)

葉室さんは2017年に亡くなっている。歴史作家が見る京都と私が旅行で訪れて見る京都とではまったく違う風景だろうなあ。幕が下りるその前に見ておくべきもの・・・、って何だろうと自問する。

『新聞記者、本屋になる』落合 博(光文社新書2021年)
**2010年代になると、本屋は「自己実現/自己表現の手段のひとつ」になったとも。**(192頁)

自己実現、自己表現の手段として本屋を始めた著者の落合さん。セカンドライフでそれを見出すことができるかどうか、だなぁ。

『剛心』木内 昇(集英社2021年)
明治期の三大建築家のひとり妻木頼黄(よりなか)の生き様。日清戦争が始まった明治27年、広島にたった半月!で建設された帝国議会の議院、その設計と工事監理に奮闘する妻木。国の未来を語る国会議事堂の設計をめぐりライバルの辰野金吾との駆け引き。その結末は・・・。

『日常の絶景』八馬 智(学芸出版社2021年)
何気ない日常の風景も見方次第で絶景に変わる。実感!

『清張鉄道1万3500キロ』赤塚降二(文春文庫2022年)
著者の赤塚さんはJR全線を乗りつぶした後、14年から16年にかけて清張作品を集中して読んだ、とエピローグで書いている。その読み方は登場人物の乗り鉄に関する調査、研究というユニークなもので、どの登場人物がどの路線に初乗りしたかを調べるている。登場人物がどこで乗りどこで降りたのか、きちんと書かれていないこともあるし、駅名が変わっていることもある。そこを赤塚さんは鉄道や地理などの知識を動員して推測する。そのような作業も楽しかっただろうな、と思う。そしてすばらしいのはそれをきちんを図表にまとめていること。

『庚申信仰』平野 実(角川選書1969年)
知識がないと物は見えない。庚申塔観察のための基礎知識を得るために再読した。内容充実。


『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』今村翔吾(祥伝社文庫2021年第20刷)を読み進めよう。

 


「―多彩で多才― 面白いぞ北 杜夫さん」

2022-01-30 | A あれこれ

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旧制高等学校記念館 撮影日2022.01.29

 昨年(2021年)の秋に予告されていた(過去ログ)北 杜夫企画展が旧制高等学校記念館で始まった(1月23日~2月20日)。昨日(29日)の午後、見てきた。同館1階のギャラリーに斉藤家から寄贈された書斎遺品が展示されている。

過去ログ


書斎で使われていた机(残念ながら書斎は再現されていなかった)


北さんのファンにはこれが何であるのか説明は不要だろうが、ファンでない閲覧者もおられるだろうから、これは北さん建国のマンボウマブゼ共和国の紙幣であることを記す。


展示品の中で最も注目したのがこの答案用紙

この物理の答案のことは『どくとるマンボウ青春記』にも出てくる(*1)。ネット検索してもヒットする(出題者の松崎 一教授のサイト)。「青春記」で(答)として書いてある文章は、実は出題者のヒントであったことが上の答案用紙を見て分かった。北さんはヒントの文章の最後に**先生自ラコレヲ試ミラレタイ。**と追記している。

**教授はこの答案に合格点に一点足らぬ五十九点をくれたが、あるとき出会うと、「同じ答案ばかり見るのはつらいから、君、もっと書いてくれよ」**(同書88頁)が本当のことなのか、北さんの創作なのか分からない。

この企画展のチラシに北さんの自邸は昨年解体されたことが記されている。北さんのファンとしてはなんとも寂しい・・・。

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*1 『どくとるマンボウ青春記』(中公文庫1973年)87、88頁


松本市内で見かけた道祖神

2022-01-29 | B 石神・石仏

 
双体道祖神 祝言像 松本市清水 撮影日2022.01.29

 自転車で松本市内を走っていて、この道祖神を見かけた。右側面に建立年が彫り込まれている。文政三庚辰年三(?)月。この年は西暦で1820年、約200年前の道祖神ということになる。

残念なことに像の男神、女神とも顔が損耗していて、表情がよく分からないが、笑顔だろう。女神はふくべを手に、立位の男神は盃を手にしている。何も持たない方の手は相手の袂の中に入れている。仲のよい姿は疫病神、貧乏神が寄り付くのを防ぐと言われている。

形の良い自然石を探したものだな、といつも思う。


 


朝カフェで「火喰鳥」を読む

2022-01-26 | A 読書日記

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 朝カフェで『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』今村翔吾(祥伝社文庫2021年20刷)を読む。

**火事は定火消、大名火消の太鼓によって報じられる。それを確認した後に町火消の半鐘が叩かれ、火災の規模や火元の情報が伝播されるのだ。その半鐘の音も聞こえてきた。
「連打・・・そう遠くはねえぞ!」
源吾は叫んだ。半鐘の叩き方にも様々な種別があり、(後略)**(73頁)

こんな件が出てくるなんて・・・、これはおもしろい。

読み終えたらまた書こう。








庚申塔

2022-01-25 | B 石神・石仏

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東京都江戸川区東瑞江にて 撮影日2014.07.20

 庚申塔。神社や寺の境内、路傍で見かけるこのような石像に興味がある。不思議な、と形容してよいのかどうか、この姿について知りたい・・・。

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一昨年(2020年)の11月に松本の想雲堂という古書店で『庚申信仰』平野 実(角川選書1969年)を買い求めていた。先日書棚から取り出して再読した。

序 章 庚申信仰とは何か
第一章 庚申信仰の歴史
第二章 庚申信仰と民俗
第三章 庚申塔
終 章 最近における庚申信仰の研究

このような章立てで長年に亘る調査・研究の成果がまとめられている。

庚申塔って何? それが神社にも寺にも祀られているのはなぜ? 像は何? 手に持っているのもは何? 鷄や三猿が彫られているのはなぜ?

この本を読めば、このような疑問が解ける。庚申塔を見る時の有用な知識が得られる。


 


「32 男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」再び

2022-01-23 | E 週末には映画を観よう

 寅さんシリーズ第32作「口笛を吹く寅次郎」を観た。この作品でもマドンナが寅さんの気持ちを確認する場面が印象に残る。

備中高梁、博の実家の菩提寺・蓮台寺の娘さん(朋子 竹下景子)がマドンナ。

高梁に来ていた寅さんは蓮台寺で博の父親のお墓参りをする。そこで朋子さんに会って、寅さん一目惚れ。お茶でも一杯と誘われた寅さん、いつの間にか和尚さん(2代目のおいちゃんを演じた松村さん)と居間で飲んでいる。で、寅さんそのまま寺に泊まることに。翌日、二日酔いの和尚に代わり寅さんが檀家の法事をする。「南無大師遍照金剛」法話もこなして無事法事を務めた寅さん。その後はすっかり寺の人に。

さて、途中省略で、ラスト。とらやを訪ねてきた朋子さんを見送って寅さんはさくらと柴又駅へ。ホームでの寅さんと朋子さんの会話。

「ごめんなさい」と朋子さんが切り出す。
「え、何?何が・・・?」
「いつかの晩のお風呂場のこと」
「え、何だっけな」ここでも寅さんはとぼける。
「あ~、あのことか」
「あの三日ほど前の晩に父が突然お前今度結婚するんやったらどげな人がいいかって訊いたの」
「それでね・・・、それで、私・・・」
「寅ちゃんみたいな人がいいって言っちゃたんでしょ」
朋子さん頷く。
「和尚さん笑ったろ。おれだって笑っちゃうよ。ハハハ なあ、さくら」
「ね、寅さん。私、あの晩父ちゃんの言うたことが寅さんの負担になって、それでいなくなってしまったんじゃないか思うて、そのことをお詫びしに来たの」
「おれがそんなこと本気にするわけねーじゃねーか」

落胆した朋子さんは
「そう」
「じゃ、私の錯覚・・・」と悲しそうな表情に。
「安心したか」という寅さんのことばに朋子さんは目を潤ませ、首を横に振る。
「お兄ちゃん東京駅まで送ってあげたら」とさくら。
「もういいの、私はこれで。さくらさんありがとうございました」

シリーズ中、最も印象的な場面と言っていいだろう。

光枝さんは寅さんの優しさに惹かれ、朋子さんは寅さんの明るさ、楽しさに惹かれたんだろうな。


 


「28 男はつらいよ 寅次郎紙風船」再び

2022-01-23 | E 週末には映画を観よう

 男はつらいよシリーズ全50作品(第49作と第50作をカウントしないで48作品とする見解もある)を第49作(第25作「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」のリマスター版)を除き、全て観た。印象に残っているのはマドンナが寅さんに好意を抱いた次の5作品。

第10作「寅次郎夢枕」八千草薫
第28作「寅次郎紙風船」音無美紀子
第29作「寅次郎あじさいの恋」いしだあゆみ
第32作「口笛を吹く寅次郎」竹下景子
第45作「寅次郎の青春」風吹ジュン

第28作と第32作、この2作には、マドンナが寅さんに自分のことが好きかどうか間接的にではあるが確認する場面がある。寅さんの返事を聞いたマドンナ、光枝(音無美紀子)さんと朋子(竹下景子)さんの表情も似ている。その場面をもう一度観たくてDVDを借りた。昨日(22日)第28作を観た。


第28作「寅次郎紙風船」

九州は久留米水天宮の縁日でバイをしていた寅さんは、テキヤ仲間の常三郎の奥さん、光枝(音無美紀子)さんに声をかけられる。聞けば常三郎は病床の身。見舞いに行くと、常三郎は寅さんに自分の死後、光枝を女房にして欲しいと頼む。このことが印象的なラストシーンにつながる。

常三郎が亡くなり、光枝さんは東京に出てきて、本郷の旅館で働きだす。このことを光枝さんのはがきで知った寅さんは早速光枝に会いに行く。そこで休みの日に柴又に遊びに来るように伝える。休日をとらやで過ごした光枝さんを寅さんが柴又駅まで送っていく。そこで交わされたふたりのやりとりについてふたつの異なる解釈があるという。

DVDを少しだけ観て台詞をメモ、これを数回繰り返した。まだ表現の細部が違っているかもしれないが以下に載せる。

「まあ、元気出してやれや。おれは当分ここで暮らしてあんたのこと気にしてるからよ」
「どうもありがとう」
「ねえ」
「なんだい」
「寅さんがお見舞いに来てくれた時、うちの亭主変なこと言わなかった?」
光枝さんは寅さんの本意を確かめたくて訊く。

「え・・・? なんだっけ」
寅さんはとぼけるが、常三郎との約束のことは当然よく覚えている。
「息を引き取る三日か四日前なんだけどね、私にこんなこと言ったんだよ。もしおれが死んだら寅の女房になれって。寅さんにもそう話してあるからって」
「あぁ、あのことか」
「寅さん 約束したの? 本気で」 
この時の光枝の表情からは寅さんの「あぁ、本気だよ」という答えを待つ気持ちが窺える。

「ほら、病人の言うことだからよ まあ、適当に相づち打ったのよ」
「本当?」
「あぁ、本当だよ」
寅さんのことばを聞いた光枝さんが安堵したのか、落胆したのか・・・、この時の光枝さんの寂し気な表情・・・、まちがいなく落胆の表情だ。光枝は寅さんの優しさに惹かれている。

「じゃ よかった。寅さんが本気でそんな約束するはずがないわね」 
「ごめんね、失礼なこと言っちゃって。私も腹が立ったけどね、まるで犬か猫でも人にくれたような口きいちゃってさ」
「そりゃそうだよな」と寅さん。
光枝の台詞を真に受けて安堵したと解釈する人がいるのだろう。

「最後までバカだったね、あの男」
「まったくバカだよな」
「安心した、寅さんの気持ち聞いて」
「おら、別にそんなこと気にしちゃいねぇから」

寅さんシリーズ屈指の名場面だ。

この作品で寅さんは所帯を持つかもしれないと身内に告白する。もし寅さんが所帯を持つなら、光枝さんがもっとも相応しい、と思う。リリーは結婚して上手くいくようなタイプではないだろう、しばらく非日常的な日々を過ごすのであればよいかもしれないが。


 


この切手は?

2022-01-22 | D 切手



 昨日(21日)自宅に届いた封書に貼られていた切手。ここはどこだろう・・・、なんとなく陸中海岸ではないかと思うが、ネット検索してもヒットしない。切手にも撮影地が載っていないので分からない。切手の名前は?


追記 浄土ヶ浜とコメントで教えていただきました。


「火喰鳥」

2022-01-21 | A 読書日記



 第166回直木賞を受賞した今村翔吾さんのデビュー作『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』(祥伝社文庫2021年第20刷)を買い求めた。火消が主人公の時代小説と知り、読まねばならぬと。カバーのイラストがなかなか好い。今、再読している『庚申信仰』平野 実(角川選書1969年)を読み終えたら読みたい。

カバー裏面の紹介文 **かつて、江戸随一と呼ばれた武家火消がいた。その名は、松永源吾。別名「火喰鳥」――。しかし、五年前の火事が原因で、今は妻の深雪と貧乏浪人暮らし。そんな彼の元に出羽新庄藩から突然仕官の誘いが。壊滅した藩の火消し組織を再建して欲しいという。「ぼろ鳶」と揶揄される火消たちを率い、源吾は昔の輝きを取り戻すことができるのか。興奮必至、迫力の時代小説。** 

「羽州ぼろ鳶組」はシリーズ化されて現在第12巻まで出版されている。今年中の既刊読破を目指したい。