2008 07 20(日)
夏祭りの季節になりました。
今回は秩父市の夏祭り“秩父川瀬祭”の見物です。
秩父川瀬祭は別名“秩父のお祇園”とも呼ばれ、笠鉾4台、屋台4台が秩父神社に集結した後、秩父市内を巡行し、御神輿が荒川の“武の鼻河原”から荒川の清流に揉みこむお祭りです。
昼の12時に秩父神社横の秩父まつり会館のP場に到着。
秩父神社境内は既に何台かの屋台が集まって賑やかです。
神門(楼門)を抜けると秩父神社拝殿までの参道には夏らしく雪洞や提燈が・・・。
秩父川瀬祭は毎夏の7月19・20日の両日の昼・夜に亘って開催されます。
川瀬祭は悪疫払いの行事の一つで、12月3・4日に行われる日本三大曳山の一つとして有名な秩父夜祭が大人の祭りとすると、川瀬祭は「夏の子供の祭り」とも言われています。
(秩父夜祭はここクリック。)
夏の爽やかな装束に身を固めた神官達が拝殿に入って川瀬祭のご祈祷です。
その後、楼門(神門)のそばで神輿とその担ぎ手達のお祓いを行い、川瀬祭の安全を祈願します。
神官によるお祓いが終わると、お神輿は楼門からの石段を静々と下ります。
お神輿の後に続いて神主・神官達のお出ましとなりました。
この白木造りの神輿が秩父川瀬祭の主役なのです。
荒川の清流で神輿禊(みこしみそぎ)が行われるので、漆塗りを施さない簡素な白木造りなのです。
秩父神社神門わきに建つ平成殿の入口前には一本の柱が立てられていました。
江戸時代から秩父地方に伝わる厄病除け・災難除け信仰の“天王柱”(祇園柱)と呼ばれる松柱で、村々の入口や辻角などに立てられたそうです。
川瀬祭宵宮の19日の晩に子供達の健やかな成長を願って立てられます。
悪疫・悪神を寄せ付けないため、天王柱の上部には須佐之男命(牛頭天王)の像が安置されていました。
川瀬祭神輿による御神幸行列の出発前に、秩父神社境内から笠鉾や屋台などが勢子に曳かれ先立ち出発で秩父市内へ・・・。
秩父神社境内は見物客に囲まれて、華やかな装いの花笠鉾や屋台が巡行の出番を待っていました。
巡行時間になり、屋台はギシギシと軋み音を立てながら曳かれて行きます。
極彩色に彩られた屋台の床に座った子供達の囃子手が奏でる秩父屋台囃子のリズムに合わせて舞子が扇子をかざして音頭を取っていました。
秩父の屋台や山車は絢爛豪華で見ている人を極楽の世界へ誘うようです。
お姉さんも子供も参加し、市中を練り回す川瀬夏祭り屋台巡行はこれからが本番となります。
全員茶髪のお姉さんも可愛い子供の曳き子達も気温33℃の炎天下、秩父神社から市中へ元気良く繰り出した行きました。
秩父神社から荒川岸へ向かう川瀬祭の花笠鉾や屋台の動画をご覧下さい。
秩父川瀬祭 1.
秩父川瀬祭 2.
秩父川瀬祭 3.
次回は秩父川瀬祭の本番、荒川川瀬での「神輿洗いの儀式」。
2008 07 25(金)記。 前橋市 4時から夕立。 最高気温35℃ 猛暑日。