2016 02 11(木)
群馬県玉村町の春を告げる三大祭の一つ、“すみつけ祭”が2月「11日に上福島地区で開催されました。
他の二祭は「樋越神社 春鍬祭」と「稲荷神社 獅子舞」、無常息災や五穀豊穣・養蚕増進を祈願する春の風物詩。
すみつけ祭参加者に配布された祭り鉢巻用の手拭い。
「すみつけ祭」の出発地は利根川北岸に位置する上福島公民館、公民館の入り口前には沢山の輪切りにされた大根が用意され・・・。
午前8時340分頃から上福島公民館で「すみつけ祭」の祭事が執り行われます。
設置された祭壇には祭に使用される神具などが祀られ、周囲には清酒や御供え餅などの供物も見られます。
上右画像の神具は埼玉県騎西町の玉敷神社からお借りした御神体(箱内には獅子頭)と鬼面・宝剣など・・・。
曰く謂われが有りそうな迫力満点の木製の鬼面と宝剣、病魔退散の神具。 「すみつけ祭」巡行隊の配置図と祭列が訪ねる予定の約200軒の住宅(黄)。
祝詞奏上とお祓いの後、御神酒で乾杯し祭の無事を祈念し出陣します。 外では「すみつけ祭」に使う大根にスミ(炭)を塗り付け準備完了。
鬼面・御神体を先頭に「すみつけ祭」の隊列(約100名)が組まれ、「エイ エイ オ~」の掛け声で勇ましく上福島地区の民家へ巡行開始。
顔にスミを付けられると病気にならないと言伝えられる「すみつけ祭」。
江戸時代元禄期にこの地方で悪病が大流行したとき、鍋を持っていて転び、顔に鍋底のスミが付いた女中が病に罹らなかったという伝承を起源とする玉村町の伝統行事・すみつけ祭。
神様より子供たちが主役みたいな「すみつけ祭」、太鼓を鳴らしながら小道を進み、祭参加の家々を一軒づつ押しかけ訪問。
(忌中・喪中や訪ねて貰いたくない家は門や玄関に綱などを張ります。)
楽しそうに顔が明るく輝く上福島地区の子供たち。
顔に墨付けされた家人の頭上に御神体箱をかざして無病息災・悪霊退散を祈念。
この日ばかりはスミ遊びが自由勝手気まま状態!! 元気な子供がたくさん走り回る姿は明るくて頼もしい!!
辻角で大根に炭(スミ)たっぷりと補給します。 訪問宅に突入準備、太鼓の連打音で子供たちを先頭に一斉になだれ込みます。
子供たちの後に続いて鬼面と御神体が訪ね、家人の健康無病を祈ります。 (鬼面ですが角がないので天狗面との説も・・)。
訪ねたお宅では米や御祝儀が次々と奉納されます。
すみつけ祭に参加の子供たちの元気な笑顔をご覧ください。
日頃は厳しいお父さんもこの日ばかりは・・・子供の餌食です。
こちらの御宅でも白米と御捻り(おひねり=硬貨)が奉納され、供物箱が次第に重くなってゆきます。
この画像では五軒目ですから、一日中の200軒では供物箱が2箱分になるとか・・・。
「すみつけ祭」参加の家ではお菓子などが貰えるので子供たちは大喜びで殺到。
前橋市南部から伊勢崎市へ通じる県道24号線を巡行隊列は子供たちを引き連れ東方面に進みます。
親も子も楽しそう・・・すみつけ祭の良き思い出のワンショット。
途中でハートペットクリニック(動物病院)にも立ち寄り、大根スミをお顔にペタペタと・・・。 職員からお菓子の大振舞いで賑わう店先!!
上福島地区の東端まで行った後は、引き返して巡行隊は北西部に向かいます。
無風快晴の下、県道24号線を北に渡り、「すみつけ祭」隊列は太鼓を打ち鳴らしながら上福島地区の隅々まで元気いっぱいに巡行・・・。
下画像は9時55分頃、次なるお宅を目指して巡行する「すみつけ祭」の隊列、筆者はここで別れて再び上福島公民館へ。
交通整理に付き添った若い警察官の適切な警備で“すみつけ祭”は事故もなく無事終了、本当にご苦労様!!
重要無形民俗文化財に指定の「玉村町 すみつけ祭」、動画でお楽しみください。
すみつけ祭 玉村町上福島地区 2016 02 11(木)
すみつけ祭の巡行に1時間ほど付き合いましたが、活発な子供たちを追いかけていると、結構足腰に効く運動となりました。
域外の子供でも一緒に参加できる楽しいお祭り、皆様もぜひ楽しい祭巡行と共に歩いてみては如何でしょうか・・・。
2016 02 17(水)記。 前橋市 後
最高気温 8.5℃ 最低気温 -0.3℃
おまけコーナー。
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