2011 02 26(土)
東武鉄道岩槻駅前の“東玉人形の博物館”を楽しんだ後、「岩槻まちがど雛めぐり」のコースに沿って市街地にある人形店など見ながら散策します。
雲一つ無い青空の下、「ひなめぐり」の幟旗がたなびく“張角志水館”(無料)へ・・・。
一歩館内へ入ると天井から吊るされた無数の「吊るし雛」に驚かされます。
これだけの吊るし雛が一箇所で見物できるのは埼玉県でもここだけ!!
少し色褪せていましたが、古今雛も展示されていました。
お姫様は堂々とした姿ですがお内裏様がうつむき気味、まるで我が家のようで思いやられます・・・(笑)。
吊るし雛の張角志水館で感激した後、の向かい側に建つ“岩槻郷土資料館”へ・・・。
鉄筋コンクリート造りの岩槻郷土資料館ですが古色蒼然陰気なとした建物です。
昭和5年に建てられた警察庁舎だったそうですから・・・・・冤罪の恨みがたっぷりと!
館内は展示スペースで、古民具などの郷土資料の展示が主で、3~5月季節には人形も飾られます。
木目込み人形や御所人形など展示。
豪華な冠を戴いた古今雛人形。
古今雛とは華美すぎて幕府に禁止された享保雛の後、製作された雛人形の事だそうです。
久し振りの花咲爺さん、ソフトバンク白戸家の白犬が「ここ掘れワンワン」と足元から黄金の小判がザクザク・・・。
箱入り人形は、武州越生の山里で突然のにわか雨、一軒の農家に蓑(みの・雨具)を借りようとした太田道灌に農家の娘が山吹の花枝をさし出し「七重八重 花は咲けども 山吹の 実の一つだに 無きぞかなしき」と蓑の無いことを婉曲に詫びた山吹の逸話。(詠み人・兼明親王)
春日部へ向かう久保宿通りに面した「陶器・わた忠」の店内も見物。
陶磁器屋さんですから吊るし雛以外は殆どが陶器製品です。
陶器製の雛人形にまざって、ユニークな姿のクリスタル製品の立ち雛も・・・。
岩槻市街地の小路には広い屋敷構えの造り酒屋・鈴木酒造が開いている“酒蔵ギャラリー”があります。
醸造している銘柄は万両・大手門・瑞燻などの美味しい清酒です。
入場は無料なので酒蔵ギャラリーに立ち寄って見物します。
売店を兼ねた展示コーナーには少しのお雛様。 木目込み立ち雛人形は義経と静御前の鎌倉物語。
二階に展示された仕込み樽など数々の酒造用品も見応えがあります。
最後に訪ねたのが丹過通りに面する威風堂々たる土蔵造りの“丹過長谷川家”。
丹過長谷川家は江戸時代からの白木綿問屋、現在の本格土蔵は明治10年頃長谷川宗七氏によって建てられ、関東大震災にも耐えて120年もの歴史を刻んでいる文化財です。
店蔵の内部に享保雛や古今雛人形が飾られ、ここも無料で拝見できます。
少し暗い土蔵内部には古い雛人形が沢山展示されています。
優雅な内裏雛、普通の姫雛の衣装は簡略した七枚重ねですが、こちらのは正式な十二単の装束です。
実際に十二単衣装を着込んだら重くて身動きが出来ないでしょうね・・・。
全てが揃った古今雛人形。 箱入りで展示され団地住まいを思わせる官女たち、後片付けに便利か・・・。
雅(みやび)の風情を色濃く漂わせる雛人形たち。藁筒に刺さった雁首だけの顔には驚きます。
展示品の中にあった“立太子雛”。 皇太子と雅子さんの婚儀の様子でしょうか・・?
日光街道の宿場町・岩槻は昔から桐箪笥や桐下駄など作っていました。
その大鋸屑(おがくず)を利用し、日光東照宮造営に携わった彫り物師達が人形作りを始めたのが起源といわれ、現在では日本一の人形の町に発展しました。
岩槻駅から徒歩で散策して見られる代表的な人形館をご紹介しました。
次回は岩槻の名所を幾つか訪ねることと致します。
2011 03 09(水)記。 前橋市 最高気温12.2℃
おまけコーナ。
恐ロシアの無賃乗車ばぁちゃん。
Бабуля оседлала трамвай
恐ロシアの自動2輪バイク。
Amazing Russian Bike Fail
完璧なドリフト走行。
Cars Drift Together In Perfect Harmony
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