
11月23日(水)は勤労感謝の日なんで、女房の日頃の苦労に報いようってんでね。
前から申し込んでた、日帰りバスツアーで山梨に旅することにしたんだ。
クラブツーリズム会社の企画もので、格安(5980円)で豪華昼食付きで、
富士山見ながらの足湯と更に12種類のおみやげ付きだって。 驚きの安さだね~。
途中で饅頭や葡萄ゼリーやハーブ石鹸・酒・ワインなどのサービスがあるけど、
このバスツアーのメインのお土産は新巻鮭とズワイ蟹と鮑なんだよ。
どんな土産が貰えるのか期待に胸ワクワクさせて早朝(6:50)出発のバス(群馬バス)に乗ったんだ。
途中の秩父市では”道の駅ちちぶ”の名水「ちちぶの水」で喉を潤してね。
バスに揺られて紅葉で色着いた秩父・甲州街道を上って行くと、
荒川上流の大滝村の山奥に巨大な滝沢ダムが聳えてた。
滝沢ダムも凄かったけど、走った道路はループ状に曲りながら上がって行く超近代的な橋なんだ。
途中で地震なんかが来たら100m下の谷底へ落下・・・って、ぞ~っと怖くなったよ。
次第に勾配がきつくなる国道140号を、一路埼玉から雁坂トンネルを通って山梨県へ急いだね。
県境を越えて山梨県の西沢渓谷を過ぎた雁坂の土産店で”雁坂くるみ饅頭”を食べ、
出発から3時間程で第一の見物地の”武田神社”に到着したんた。
バスを降りたら武田信玄で有名な「風林火山」のノボリ旗に出迎えられたよ。
階段を上がり石の鳥居をくぐると武田神社の広い境内になった。
この武田神社の土地は元は”躑躅ヶ崎”(ツツジがさき)と云って、
武田三代(信虎・晴信・勝頼)の居城だった場所なんだ。
だから外周には小さな掘割が水を湛えて、低いけど石垣が組んであったね。
でも武田家は本格的な城は作らずに”人は石垣、人は城、情けは味方、仇は敵”って言われるように、人間を大切に国の経営にあたったから、ここは城と云うより館(やかた)程度だったんだ。
武田信玄はさすが立派なもんだね、 物に頼らず人を第一とするってのは!
除名処分や刺客で権力を弄んで、独裁ぶってるパフォーマンス改革の首相よりず~っとエライって・・・。
話は違うけど「物より想い出!」ってCMもあるけど・・ね
武田神社の本殿で拍手(かしわで)うって「世界の平和」と「地震が来ないように」って祈ったよ。
武田神社本殿は荘厳の内にも明るさがあって心地よい神社だよ。(天気もだから。)
神社正面の両脇に武田家紋の武田菱を描いた大盃があったね。
この盃は何升の酒が入るんかね。この大盃で浴びるほど呑んでみたいよ~。
近くに戦国時代からの”武田の井戸”ってのがあったけど、水は白濁してたから全く使ってないんだろうね。
また西に歩くと、癒しの音色の”水琴窟”や武田の”姫の井戸”(武田家の姫の産湯に使用説)と云うのもあったけど、
”姫の井戸”は龍口から清水がチョロチョロと流れてたから、井戸からモーターで汲み上げてるんだろうね。水の味はぬるめでイマイチだったよ。 武田神社から更に西奥に紅葉の木々を愛でながら歩いて行くと、
木立の中に忽然と立派な白い洋館が見えてきたんだ。
名前は”藤村記念館”(重文)と云って、明治時代の山梨県令(知事)藤村紫朗によって甲斐・亀沢に睦沢小学校として建てられた(明治8年)のを移築したんだそうだ。
明治期の山梨の片田舎に、こんな立派な洋館があったなんて、信じられないほどだね~。
武田神社で1時間程見物してから、神社前の”かぶとや”土産店で買った巨峰ソフトを舐めて、
甲斐武田の盛衰を胸に想い馳せながら、武田神社(躑躅ヶ崎)外堀の色着いた木々を眺めたんだ。
堀を真っ白い白鳥が気持ち良さそうにゆったりと泳いでたよ。
次に格安バスツアーは豪華昼食と”ころ柿の里”見物に行くんだって・・・。
2005 12 1(木) 快晴
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