ツトムさん家の写真日記。

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第738回 笠間市 親鸞 稲田御坊西念寺 見返り橋。

2012-11-23 19:00:00 | 旅行

2012 11 23(金・勤労感謝の日)

笠間市周辺のの名所をいくつか御案内。
前橋市と水戸市を結ぶ国道50号線北側に位置する笠間市稲田469にある名刹“西念寺”を参詣。

国道50号線脇立つ「稲田御坊」の看板横に立派な石造りの太鼓橋、たぶん新しく架け替られた橋と思われますが、「聖橋」と記されていました。(大地震でも全く損傷の無い施工の良さに感心!)
 
「聖橋」を渡り、巨木が茂る参道を進むと親鸞聖人ゆかりの古刹“西念寺”の山門に到着。
山門脇に「親鸞聖人 教行信證 御製作地 浄土真宗別格本山」の大石柱、格式が感じられる古寺です。
この寺に20年間居た親鸞は浄土真宗の経典となる「教行信証」を書き上げました。

山門から続く土塀は昨年の3.11地震ので一部が倒壊したまま・・・修復には時間と浄財が必要。
 
境内の片隅に建っていたのは「稲田(西念寺)御幽楼」。
都から追放された親鸞聖人がこの楼屋で世俗と離れて隠棲していたそうです。

「浄土真宗開闢之霊地」と刻まれた大石碑と西念寺本堂
左には名物の銀杏の大木が実もたわわに生い茂り、本堂では法要中で撮影は不可でした。

都を追われ、北陸路・越後を経て坂東は常陸の国の笠間に着いた親鸞は、ここ稲田の西念寺に居を構え浄土真宗の教えを広めてます。

西念寺の正式名は「別格本山稲田御坊西念寺」、本尊様は「阿弥陀如来」。

創建は嘉元2年(1304年)頼重房教養上人の開基。宗派は浄土真宗。 現在の本堂は1995年建立。

境内を拝見。 鐘楼と梵鐘。                古い桜の木の切り株は「弁円回心の桜」(べんねんえしん)。明治6年に強風で倒木。
 

西念寺本堂前に見られる銀杏の巨樹は親鸞聖人が実を蒔いて育てた「葉つき銀杏」よ呼ばれる世界的にも貴重な天然記念物の樹です。
今の季節が銀杏の落ちる時、運よく「葉つき銀杏」が拾えました。
中央画像の上の実は普通の銀杏の実、下が珍しい「葉つき銀杏」、銀杏の葉の一部から実が成っていますね。
  
右画像は境内の大岩に立つ親鸞聖人、浄土真宗布教の旅姿でしょうか・・・。

本堂の右手から小高い岡に整備された石段を上ると親鸞聖人の御骨を納めた「御頂骨堂」があります。
 

御頂骨堂」は風格ある立派な御廟、京都に戻り押小路南万里の善法院で入滅した親鸞の遺骨は恵信尼(妻)の望みで分骨しここに祀りました。


御頂骨堂」から少し下がった地に建っていたのは「太子堂」、もちろん聖徳太子をお祀りしていますが内部の厨子は空でした。。
 

西念寺にはとにかく切り株が多く保存されていました。
左は笠間稲田地方を領地としていた宇都宮頼重が浄土真宗に帰依し、高僧となり尊崇された教養上人の墓標樹。(墓石の代わり木)
 
右画像は戦国桃山時代に荒廃した西念寺の復興に多大な尽力した笠間城家老・石川信昌公の墓標樹。

まだまだ見所尽きない西念寺でしたが、親鸞聖人ゆかりの次なる見所に向かいました。

西念寺から200m程の田畑の中に石碑と石の太鼓橋が見られました。
上洛する親鸞が西念寺から見送りに出た妻(恵信尼)と子をこの石太鼓橋から振り返ったと伝えられる「見返り橋」。

橋も石碑も真新しく、昔の橋は地震で壊れたのでしょうか??


西念寺の詳細は ⇒ http://www.asahi-net.or.jp/~de3m-ozw/0toukai/toukai/shinran/shin02.html


笠間市周辺は親鸞聖人と縁の深い土地、西念寺が浄土真宗発祥の地だったのには驚きました。


次回は親鸞聖人の妻(恵信尼)の玉日御廟。


2012 11 23(金・勤労感謝の日)記。    前橋市       最高気温14.0℃    最低気温5.6℃


おまけーコーナ。

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