2014 01 05(日)
所用で茨城空港に立ち寄ったついでに、前橋市への帰路にある名刹を探して初詣。
最初に訪ねた寺は、筑波山の北の山塊に建つ「西光院」。
石岡市からきつい坂道を車で上り、峠付近から見渡す峰寺山の景色も素晴しい。
目指す西光院の近くに「東筑波ユートピア」なる遊園地もあり、正月休みでもあり子供たちの歓声が山麓に響いていました。
西光院の素朴な山門(入口)と説明板。
100mほど参道を進むと左側に二階建ての御堂が・・・。
このお堂は“立木観音”が祀られている観音堂。
一階入り口からは立木観音像の下半分しか拝むことが出来ません。
中に入って見上げる観音さまの迫力に圧倒されます!!
高さ597cm、桧材寄せ木造りの巨像の十一面観世音菩薩立像。
。
制作年代は平安時代末期12世紀頃と言われ、元は山麓の立木山長谷寺にあったそうですが、屋外に置かれ風雨に曝され痛みが激しく、1737年に大修理されたとの事です。
立木観音の下に安置された尊像、常陸七福神の一つ“毘沙門天”。 “愛染明王”と“不動明王”。
立木観音から更に参道を行くと正面に床が浮いたような大きな堂宇が姿を現します。
その近くには「茨城百景 峰寺山」碑や様々な石碑・石仏が拝見でき、また西光院堂宇の手前に樹齢600年のスダジイとクスノキの巨木が生茂り古刹の歴史を物語っています。
この堂宇は峰寺山西光院の本堂で急傾斜の崖に建てられています。
西光院は平安時代初期の大同2年(807年)、京都から来た徳一大師の開山と伝えられる古刹。
最初は法相宗で、次に鎌倉時代は真言宗に変わり、現在は天台宗の寺院として地元では峰寺と呼ばれ尊崇を集めています。
本堂の床下は京都の清水寺と同じ構造で、木柱を組み合わせた懸造り(別名は舞台造り)設計。
現在の舞台造り本堂は江戸時代末の建築と伝えられています。(その前の本堂は焼失)
本堂の裏側は崖に連なる大きな岩が迫り出し、その奥方面には岩上に建てられた鐘楼もあります。
西光院本堂の回廊からの眺望は息を呑むほどの美しさ! 景色は京都清水寺より遥かに素晴らしい。
左前方の奥には霞ヶ浦・北浦や更に九十九里浜から太平洋まで望め、右には霊峰・筑波山が拝めます。
西光院のある石岡市の特産は花崗岩石、近くには採石の跡なのか山が二つに削られた様子が見てとれます。
西光院の本尊は自然石の馬頭観世音像、金箔黒漆の厨子の内なのでしょうか・・・・前立て観音は十一面観世音菩薩?
素晴らしい景色を堪能できた峰寺山西光院から500mほどの場所に「球状花崗岩」と記された看板が見えたので車から下りて見物に・・・。
別名は小判石と云うらしい、正月早々から縁起の良い名前の岩です。
良く整備された鉄製の階段を下ること約2分ほど、終着地点(説明版有り)右側の岩肌を観察すると確かに小判状の窪みが無数にあります。
これが天然記念物の「球状花崗岩」で小判石。黄金色に輝いていれば本当の小判に見えますが、いたって地味な岩石でした。
西光院の詳細。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~miur/points/8/ib89.htm
日光 中禅寺の立木観音。
http://blog.goo.ne.jp/ttmida/e/497f5dc4003a7ae32fc230369381bcc8
次回は名刹・雨引観音での初詣。
2014 01 15(水)記。 前橋市 後 最奥気温 最低気温 -2.0
おまけコーナー。
アイストラック。(製作)
Behind the Scenes Documentary of the Canadian Tire Ice Truck (Winter 2013)
アイストラック。(解凍逆回し)
Melt Video of the Canadian Tire Ice Truck
深雪の中を走る脅威のトヨタ車。
Toyota extreme 4x4 (part 3)
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