ツトムさん家の写真日記。

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第1005回 玉村町 水神祭 上 飯玉神社。

2016-07-26 22:00:00 | 旅行

2016 07 24(日)


群馬県玉村町五料地区に伝わる伝統行事水神祭”。

五料の水神祭が行われるのは玉村町五料1010に鎮座する飯玉神社
開催日は毎年7月最後の日曜日。今年は都合により24日(日)になりました。(午後2時30分頃到着、無料P有り)
本来は7月25日の日にち限定の祭りだったそうです。

昭和7年6月年に建立されたた立派な社標石柱には「飯玉神社」の刻文字。 真新しい注連縄の石造りの鳥居の左先に拝殿本殿が鎮座。
創建は応仁2年(1468年)と伝えられ、利根川対岸の名和村(伊勢崎市堀口)の飯玉神社から分霊勧進。
祭神は大国魂命・豊受宇比売命・気母智命とし、主に五穀を司る保食神を祀り正一位に列せられる名社。
 

五料の水神祭に使用する藁(わら)舟が用意された拝殿前、水神祭が行われる前に社殿を参拝。


近くを中山道から日光へ通じる例幣使街道が通り、また利根川の水運で栄えていた往時の名残か、意外に素晴らしい彫刻が施されています。


拝殿正面には「正一位飯玉大明神」の扁額。 拝殿の奥の3本御幣の後ろが本殿の正面。
 

風雨除けの覆屋で保護される五料の飯玉神社本殿。 本殿の全壁面は見事な透し彫りですが、金網で遮られ良く見えません。
 

拝殿前に用意された五料の水神祭ワラ舟、想像していたより本格的で大人でも乗れそうです。

水神丸に使用されているワラは稲ワラではなく、農林61号という茎の長い小麦ワラの芯部です。(水神祭専用に2反の畑で特別栽培、欠点は風に弱い)。
因みに、この地域の現在の小麦は風に倒れにくい茎の短い品種(きぬの波・さとのそら・・・など)が栽培されています。

艫(とも・船尾)にはしっかりとも取り付けられていました。       水神祭のワラ舟の名前は「水神丸」。
 

舟を繋ぎ止める錨(イカリ)までワラと茅縄で作られています。       水神丸の祭神は美味しいスイカ・・・?
 

飯玉神社左横の五料j公民館前では水神祭の準備中、カキ氷やコーラー・ジュースなどで見物客をオモテナシ。


五料公民館は玉村町の祭事を巡るスタンプラリーのチェックポイントにもなっています。期間が1年以上と長いのが良心的・・・。
  
5ヶ所目の悪魔祓いって映画のエクソシストみたいなのかな・・・?

水神祭開始前に五料公民館で水神祭の由来説明と群馬大学教育学部の学生約20名による防災シンポジウムが開催されました。(午後3時頃)


水神祭の解説に一役買う地元五料の古老と群馬大学の学生さん。


水神祭のワラ舟を作る原材料には地元で産する麦わらチガヤ(茅萱)など天然素材が使用されています。(スライド映写説明)
は竜骨など舟の骨組やサナ(すのこ)の材料、麦ワラは舟の胴体と屋根などの主要部材、チガヤは細い縄に編んで結束に使用。
 
ここ五料地域利根川烏川に囲まれた三角形の低地、昔から川の氾濫に悩まされ防災に熱心な地区。

特に敗戦直後の昭和22年9月に来襲したカスリン台風で五料地区の大半が水没し甚大な被害がでました。




群馬大学の学生さんは子供にも判り易いように紙芝居を使って洪水の恐ろしさを説明。(良く通る声でgood!!)

五料公民館での水神祭と洪水防災の説明は30分ほどで終了、飯玉神社社殿近くで午後4時からの水神祭の開始を待ちます。

飯玉神社拝殿横に並べて置かれた大きい石は・・? 力比べで持ち上げる「力石」かも・・・。

次回は五料の水神祭の下、本番編、乞うご期待!!



2016 07 26(火)記。       前橋市          最高気温 23.8℃     最低気温 21.1℃


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