2009 02 11(水)
奇祭・春駒まつりの帰路に川場村の名所を探訪。
群馬県北部にある田園地帯の川場村からは雪を戴く谷川連峰が間近に・・・。
平年ならこの一帯は雪が積もっていますが、今年は暖冬で雪が少ないそうです。
川場村北部の川場湯原地区にある武尊神社(ほたか神社)。
武尊神社の周辺一帯は天然温泉が湧き出す川場温泉で旅館や民宿が立並んでいました。
重厚な屋根と風雪にも耐えられる頑丈な茅葺き入母屋造りの社殿には沢山の彫刻が施されていました。
向拝部の反りの少ない海老虹梁(中央の横木)は江戸初期の様式を留めています。
武尊神社の内陣を拝見。 一般的な神社には円鏡が置かれていますが、この武尊神社中央奥の須弥壇にある造り総漆塗りの厨子には金箔薬師如来像が二体(立像と坐像)・・・。
武尊神社は享保3年(1718年)に湯前薬師堂として建立された後に神社に造り代えられたのです。
神仏習合の名残みたいで「仲良きことは美しき哉」のお手本ですね。
武尊神社天井には迫力満点の巨大な龍の板画。
墨で描かれた龍画ですが躍動感ある名品。
社殿の壁には到る所に彫刻が施されています。
吉瑞の鳥は鳳凰の彫刻。
中国の故事に因んだ極彩色の透かし彫りの欄間。
中国の文人や楽人などの彫り物が多く見受けられます。
武尊神社の彫刻物は保存状態が厳しく、是非とも今の内に修復したいものです。
社殿正面の二本の腕木には見事な龍体か絡み付き、見上げる参拝者を驚かせます。
利根・片品の山村である川場村の武尊神社では江戸期の神社様式と華麗な彫刻を見る事が出来、往時のこの地方の信仰の厚さを物語っているようでした。
神社近くにある川場温泉(いこいの湯。300円)で旅の疲れを癒しながら次なる名所へ・・・。
2009 02 24(火) 前橋市 最高気温5℃
おまけコーナー。
回転寿司のベルトから見た動画。
Lost in a moment - Tokyo
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