8月14日(火) 前回に引き続き、大日向橋での火とぼしです。
南牧川を挟んで安養寺の対岸の山腹にある稲荷神社から藁束の火を引きずって、大日向橋へ子供達は一目散に駆け下ります。
大日向橋の上では大人達が本格的に藁束の火を操り始めます。
火の束が近くのカメラクレーンに度々衝突して大きな火花を散らしていました。
夕暮れの大日向橋の下でもあちこちで盛んに火とぼしを行っています。
危険な岩の上でもバランスを取りながら豪快にに火とぼし・・・。
南牧川の河原で小さな子供まで参加して火を上手に回していました。
陽が落ちて空の色も暗くなり、火とぼしのオレンジ色の火が鮮やかさを増しています。
大日向橋で三人の火回しですが、タイミングが命ですね。
リズムが乱れると火束がぶつかって川へ落下・・・。
大日向橋の向こう側でも火とぼしが開始されます。
見事な火のサークルが完成!!
振り回している地元の方々は大変でしょうが、見物人には眼に鮮やかな一幅の火の絵巻です。
時々火束の落下ハプニングもあって面白いお祭り(奇祭)です。
夜の更けるのと共に火扱いの呼吸も合って、大きな火輪が完成!
次々と火束が回され南牧川の川面にも火が浮かび、大日向橋の火とぼしも終には芸術の域に達しました。
山間の清流・南牧川を火で照らして行われるお盆の行事“大日向火とぼし”は、400年余前の戦国時代に圧制を敷いていたこの地方の領主(小幡氏)を武田軍の上州攻略(1561年・永禄4年)の際、地元民達が松明を持って武田軍の道案内をして小幡軍を打ち破った事に由来するそうです。
その戦闘で犠牲になった人々の霊を弔うために行われる様になりましたが、今ではそれに加えて五穀豊穣や安産・子育て・無病息災を祈る為の行事でもあります。
群馬県南牧村に昔から伝わる“大日向火とぼし”は心に残る夏の夜の風物詩!!
読者の皆様も風光明媚な南牧村を是非訪れて、8月14・15の両日行われる関東一の夜火奇祭“大日向火とぼし”を堪能されては如何でしょうか・・・。
2007 08 24(金)記。 前橋市 後 最高気温34℃。
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