2017 07 08(土)
小山市の田んぼアート巡りの途中で立寄った古代遺跡の出土品展示館。
名称は“寺野東遺蹟資料館”、場所は小山市大字簗2075-4。 無料P場有り。
資料館横に在る広大な寺野東遺跡から出土した石器・土器・木材などを保存陳列する博物館、土曜日なのに閉館かと思わせる静かな佇まい。
出入り口の「開館日」看板がなければ、休館日と勘違いして帰ってしまうところでした。
入館者リストに住所氏名を記入すれば無料で入館できます。
説明パネルや出土品が整然と展示された館内、原則撮影禁止ですからフラッシュ無しで遠慮しながら・・・・・。
縄文時代後期の土器(注口土器)。 底の尖った深鉢(尖底土器 縄文中期)
石斧・石鏃・石剣など石器時代の貴重な品も・・・。 狩猟採取農耕に使用した生活用品(レプリカ) 植物カラムシ・・糸・綱・衣服などの繊維素材。
現代と変わらずに古代の女性もオシャレに気をつかっていたんですね。 大きな土製の耳飾り、重かったでしょうに・・・。
貫頭衣のような古代衣装や小型の織機(模型)なども展示、古代人の生活様式が偲ばれます。
展示物を拝見しながら通路を奥に進むと「寺野東遺跡の木組遺構」の出土品を陳列展示するホールに到着。
寺野東遺跡のジオラマで当時の農耕や川漁業の様子を再現。
川底に木材を井形に組んで造られた木組遺構(模型)、栗や栃の実などの木の実を水に晒し灰汁抜きに使ったらしいです。
木組遺構の発掘調査の写真。 川底に幾つも造られていた様子が判ります。
さまざまな形状をした縄紋時代の土器、それぞれに芸術性があって見飽きません。
寺野東遺跡から出土した多種類の石器製品。
小型の土偶、御守りでしょうか? 耳飾りなどの装飾土製品。左の細長い物は土製垂飾品、その下は有孔円盤。
ホールでは「寺野東遺跡」のビデオも上演。 詳しい説明で遺蹟の理解に役立ちます。
画面中央の白っぽい広場が寺野東遺跡、下の黒い屋根建物が資料館。右の川は田川、上部は小山東部工業団地。
寺野東遺跡は石器時代から平安時代まで長~く続いた集落と墓地の跡。
復元した竪穴式住居。
竪穴式住居の床下を掘って食料などを貯蔵した「袋状土坑」。湿気でカビない様に内壁を炎加熱・燻蒸などの工夫がされています。
資料館裏には発掘された木組遺構の木材が水中保存されていますが腐らないのでしょうか?少し心配です。
面白くて勉強になる寺野東遺跡資料館、ぜひ訪れてみたい場所です・・・。
寺野東遺跡資料館。
https://www.city.oyama.tochigi.jp/kanko/rekishi/bunkazai/oyamajomonterano.html
次回は寺野東遺跡の縄文まつり広場を訪ねます。
2017 08 23(水)記。 前橋市 うす 最高気温 33.6℃ 最低気温 23.7℃
おまけコーナー。
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