2016 03 13(日)曇り。
群馬県西部に位置し、世界遺産「富岡製糸場」を有する富岡市の貫前神社(ぬきさき)で奉納演武された小笠原流弓馬術礼法「蟇目の儀・大的式」の御紹介。
来年の今の時期に貫前神社の本殿が遷宮するらしい。
貫前神社の場所は群馬県富岡市一の宮1535.群馬県の一之宮の格式を誇る古社で華麗な装飾・彫刻が施された社殿が有名。
100m
急傾斜の石段を上ると大鳥居、石段の左側に自動車道もありますがパワーが無いと登れません。 大鳥居の100m先に朱塗りの総門、この左の広場(仮殿敷地)が今日の舞台です。
総門から急な石段を下ると正面に楼門、左に手水舎。 楼門の奥が貫前神社の極彩色の拝殿と本殿になります。
左奥が貫前神社本殿。 手前は拝殿。 煌びやかな本殿。
今年の干支の猿絵馬。 群馬県は雷の産地、雷神絵馬も人気です。
小笠原流弓馬術の御一行は10時10分頃に神楽殿前に集合。 歩調を合わせて貫前神社拝殿に向かいます。
拝殿では弓馬礼法の成功を祈願し厳かな神事が行われ、その後に御幣を振りかざしてお祓いの儀。 本行事の神剣と秘伝書なのですが床に・・・。
社殿での神事が滞りなく終わった後、一行は急な石段を登って総門横の広場へ・・・。
小笠原流弓馬術礼法「蟇目の儀・大的式」が奉納開催される場所は貫前神社表参道の総門横の仮殿敷地広場。
陣幕や幟旗など立てられ、弓馬術礼法の用意は万端です。
仮殿敷地に勢揃いした小笠原流弓馬術御同門の方々。 弓馬術礼法「蟇目の儀・大的式」の「歩射」(ぶしゃ)が執行されます。
貫前神社の巫女さまが榊でお祓いの儀。 最初に披露される「蟇目の儀」で使用される弓と赤い鏑矢(かぶらや)。
小笠原流の厳かで奥ゆかしい所作で始められます。
最初に赤鏑矢を射る「蟇目の儀」、演じるのは84歳の杉山今朝吉小笠原流群馬同門会会長。 気温5℃の寒いなか片肌脱いで射る姿が頼もしい。
鏑矢の「ひゅ~」という風切り音で魔障退散と平和を祈念いたします。
ここからは二人一組で交互に矢的を狙って矢を射る「大的式」に移ります。
「大的式」は源頼朝が行ったといわれる伝統ある御祓いの儀式。
前弓・後弓と一つ一つの所作が流れるような優雅さで美しい・・・この一連の動作を「歩射」と言います。
カラフルな衣装を身に着け「大的式」を小笠原流で演じます。
力のある矢は大的を突き抜けてしまいます。 心配りが利いた立ち居振る舞い。
弓から放たれた矢が大的中央の下部に命中!! 判定者から「当たりにて候~」の声が挙がります。
午前10時から約2時間執行される800年余の伝統を継承する優美な弓馬術礼法小笠原流、古にタイムスリップした雰囲気が楽しめる初春の貫前神社でした。
弓馬術礼法の開催は毎年三月第二日曜日10時から。 特にお奨め出来る貴重な祭事です。
小笠原流 弓馬術礼法「蟇目の儀・大的式」 FULL ver.
http://www.ogasawara-ryu.gr.jp/
2016 03 16(水)記。 前橋市 薄 最高気温 11.9℃ 最低気温 0.4℃
おまけコーナー。
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