2014 06 21(土)
前回に引き続き、曹洞宗の名刹・太平山大中寺の名所名物を拝見。
「今は昔・・・」で始まる説話集「今昔物語」や上田秋成の怪異小説「雨月物語」に登場する、“大中寺の七不思議”が伝わる寺として有名です。
境内の「七不思議」案内看板。右から1~7の順番になっていますが拙ブログでは⑥「本堂枕返しの間」から⑤⑦④②③①と訪ねます。
山中にある寺とは思えない大きな伽藍の本堂。本堂へ上がる階段右横の障子張り戸から内部が見られる様に工夫されています。
大中寺は正式には本堂の扁額の通り「大中禅寺」。 本堂軒先の海老虹梁の透かし彫りは一見の価値がある見事な作品。
“枕返しの間”。
「ある旅人が寺に一夜の宿を乞い、この部屋で本尊の方に足を向けて寝たところ、翌朝目を覚ますと頭が本尊の方に向いていた」と伝承される本堂内陣と部屋。
旅の疲れで爆睡の旅人を、小坊主たちが枕返しの悪戯(イタズラ)を仕組んだのかも・・・。
“油坂”。
「ある学僧が燈火欲しさに本堂の燈明の油を盗んで追われ、この階段からころげ落ちたのが原因で死んでから、この階段を上下すると禍にあうという」。
斜度40度はありそうな急傾斜な石階段。 階段上から見下ろすと怖いような傾斜! コケれば途中で止まらず・・・ご冥福は必至! (左下は地蔵堂)
現在、油坂は危険なので通行禁止になっています。
本堂から左奥裏の墓所の一角にある歴代住職の墓が立ち並ぶ、その奥の木立の中に「七不思議」の一つが見られます。
“根なしの藤”。
「大中寺開祖、快庵妙慶禅師が鬼坊主の霊を葬うため、墓標としてさした枝から成長したと言われる藤の古木」。(「雨月物語 青頭巾の話。)
藪が深く、ヘビが出そうなので根があるのか不明ですが、表面上は地面から直接に藤蔓(つる)が出て根が見えませんから「根なしの藤」でOK.
次に拝見したのは本堂に隣接して建つ、庫裏の隅にある「不断のかまど」。
「ある修行僧がかまどの中に入って居眠りしていると、それとも知らず寺男が火をたきつけたため焼け死んでしまった。それ以来このかまどには火を絶やさなくなった」。
実際には人が入れるほどの大きさはありませんが、趣のある土竈です。(防火上、現在は火や熾火はありません)
庫裏の近くに立つ大きな杉の下に見える小屋が“馬首の井戸”。
「土地の豪族、晃石太郎が戦いに敗れて寺に逃げ込んだとき、かくまってくれないのを恨み、馬の首を切って井戸に投げ入れたが後になって井戸の中からいななきが聞こえたという」。
身を乗り出して井戸を覗きましたが、土と落ち葉で埋まり井戸の穴は全く見えません。
「馬首の井戸」の下側に覆い屋で囲われた茅葺屋根の“不開の雪隠”。(あかずのせっちん トイレ )
“不開の雪隠”。
「土地の豪族、晃石太郎の妻が敵に追われてこの雪隠に逃げ込んで自殺してからというもの、開けられたことがないといわれている。」
雪隠だけにしては大きな建屋、住居を兼ねていたのか、湯屋が併設されていたのか・・・。ボロボロで倒壊しそうな姿が痛ましい。
「馬首の井戸」の裏側に続く木立の山が“東山一口拍子木”が伝わる山地。
「寺の東の方にある山で拍子木の音が一声聞えるとかならず寺に異変が起こると伝えられており、その音は住職にだけしか聞えないという・・・・。」
天変地異や火災が起こると困りますから、あまり拍子木が鳴らないことを祈るばかりです。
以上、順不動ですが“大中寺の七不思議”を御紹介、紫陽花のとても美しい大中寺です、皆様も七不思議を訪ねては如何でしょうか・・・。
次回は、十一面千手観音で有名な清水寺(せいすいじ)を参詣。
2014 07 18(金)記。 前橋市 最高気温 24.7℃ 最低気温 21.3℃
マレーシア航空機 ロシアのミサイルにより撃墜!(298名全員死亡 ウクライナ東部 日本時間17日午後11時15分)
マレーシア機墜落現場。
http://www.afpbb.com/articles/-/3020890?utm_source=yahoo&utm_medium=news&utm_campaign=txt_link_Fri_p1
おまけコーナー。
カメラを落としたら・・・象の親切心。
Elephant picks up GoPro
動物たちの楽しいアクロバット。
Idents France3
目玉焼きアート。
http://news.livedoor.com/article/detail/9003257/
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http://karapaia.livedoor.biz/archives/52165475.html