ツトムさん家の写真日記。

写真いっぱいの楽しい日記です。(全面表示でご覧下さい)

第38回 紅葉の吾妻渓谷と日本一短いトンネル

2005-11-11 18:57:12 | 旅行

今朝(11月9日)の朝日新聞朝刊に群馬の吾妻渓谷の紅葉が真盛りって記事と写真が載ってたんで、急遽紅葉見物に行くことにしたんだ。
「また 紅葉を見に行くの?」ってアキレ顔の妻を無理やり車に拉致してね。
高速乗らずに渋川経由の国道353・145号線を、”思い立ったが吉日””善は急げ”とポンコツ車にムチを入れて突っ走ったよ。 

吾妻渓谷は関東の”耶馬溪って言われる新緑紅葉の名所だね。
正月に遊ぶ”カルタ”で全国的にユニークな”上毛(群馬県)かるた”にも「耶馬溪しのぐ吾妻峡」ってあるくらいに、四季折々の観光名所として昔から知られてるんだよ。
九州の”耶馬溪”は僧・禅海が”青の洞門”を穿って(菊池 寛・「恩讐の彼方に」)有名だけど、吾妻峡も野口円心ってお坊さんが江戸時代に困難な道作りに活躍したんだ。

紅葉真っ盛りって新聞に出てただけあって、結構人出で混んでたよ。
全部ジジ・ババばっかし!!  ごくたまに若い人に出会うと何か違和感があったね。
そんだけ、日本は老人が増えたってことだね。(こっちも直に仲間入りになるけど・・・ね)
国道145号の道端の無料駐車場に車を止めてから運動靴で歩いて見物だよ。

吾妻川を挟んで北と南の遊歩道が整備されてるから、ゆっくり一周しても2時間弱ってなもんだね。 
早速 吾妻渓谷上流に架かってる”滝見橋”を渡ると”白糸の滝”が左下に見えてきた。 
細い滝だけど紅葉に白さが映えて生き生きしてたね。
南側の日陰道はハイキング道だから、起伏に富んでて運動不足の解消にはもってこいなんだ。 でも、ず~と日陰だから、道はジメジメ湿っぽいよ。
吾妻川沿いを下流にブラブラとね、途中 小さな”栃洞ノ滝”を横切ったりして、
紅葉を愛でながら吾妻渓谷沿いをルンルンハイキングだ。
 
小高い岩上の”見晴らし台”で一休みしながら、吾妻渓谷の紅葉を堪能したね。
今年の紅葉は約2週間遅れだって、また寒さが弱いんで色付きもイマイチだって。
だけど、紅葉は色にで美しいのなんのって!!

朱や金の木ノ葉の色が目に鮮やかに焼き付いたよ。
錦織り成す」ってのは正にこの景色の事だね。
 
一時間程で吾妻川下流の赤い”鹿飛橋”に着いて半分道中だ。

今度は鹿飛橋を渡って対岸・北側の国道145号沿いの舗装された遊歩道を上流に歩くんだね。燦々と太陽に照らされた日向の道さ。
観光用に自動車道と遊歩道が分離されてるから、安心して見物できるよ。
 
眼下の吾妻渓谷だけでなく、山々の紅葉もキレイだったね。

興醒めだったのは八ッ場ダム(やんばダム)建設のデカイ看板だ。

看板には東京に水を送る為なんて書いてあったけど、
東京のどこで水不足が起きてるんかね~。
これは潰れそうな建設会社の救済と政治屋の利権作りだよ。
必要のないダムを地元の反対を押し切っての着工だね。

この八ッ場ダム(高さ131m)ができると標高586m近くの高さまで水没するから、
吾妻渓谷の約2分の1が水の下になるんだ.

145国道JR吾妻線と駅河原湯も全部が水の中・・・
こんなに美しい景観が勿体無いね~。 吾妻峡がいてたよ。
自然破壊で何の為のダムかね~、ダムはムダだね~。

ここ吾妻渓谷に沿って走るJR吾妻線には日本一短いトンネルがあるんだよ。
(*)
”樽沢トンネル”って驚いたことにナント全長7.2mなんだね。
列車で通過する時はマバタキきしてたら見えないって・・・。
”樽沢隧道” ←クリックして開いたページの右下の動画が面白い、絶対にマバタキしちゃだめだよ。)
この日本一短いトンネルも水没しちゃうんだよ。もったいない・・・ネ。
(二番目に短いトンネルはJR呉線の川尻トンネルで長さ8mだって。)

昼の12時を過ぎたんで吾妻渓谷を望める蕎麦屋”奥上州”で蕎麦タイムだ。

田舎料理が沢山あって美味しい蕎麦屋だったね。
蕎麦と日本酒で一眠りだよ~~ん。 

2005 11 11(金) 下駄の日 煙突の日 キリタンポの日 モヤシの日 
              箸の日・・・。

紅葉のJR吾妻線・日本一短い樽沢トンネルの動画。

(借用(*)画像に感謝!)