キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

私の文学論 2

2016年02月02日 | ☆読書
つけてしまって気がついた。
このタイトル仰々しい・・・(笑)
文学論ってほどのことは書いてないなぁ…まぁいいや、書こ。


宮部みゆきの小説が好きだ。
推理小説が多く、謎解きするのが最初は好きだった。
でもだんだん作品に描かれる登場人物のキャラ付の描写に引き込まれているのだと分かった。

一番最初に印象的だったのは、「火車」のたもっちゃんの身重の奥さん。わき役もいいところの登場人物なのだけれど、彼女の人となりがとてもよく描写されていた。あ~こういう人いるんだろうなぁ。と思った。きっと作者の近くにモデルがいるんじゃないか?


そして宮部作品を読み進むうち、「私の周りの事象を宮部さんが小説で表現するとしたらどうなるんだろう?」「私が宮部作品の登場人物(たぶん脇役、チョイ役)だったとしたら、どう描写されるんだろう?
という思いがむくむくと持ち上がってきた。もちろん、宮部さんに自分を売り込むことなどできないので、自分で想像するわけだけど。


想像するうち、私という生身のニンゲンを小説のキャラにするには、そうとう単純化しなければいけないということが分かった。私のある一面だけを描写するわけだ。これは相当難しい。



最近の「小説もどき」を書いていて、モデルになる人物を文章で描写する際にもその作業が必要になるということにも気がついた。「小説もどき」はまだ明確なキャラクタ設定などは行わず、ほとんど描写は会話と心の中のつぶやきと動作だけではあるけれど。それでも一言しゃべらせるだけでもその「1面だけにしぼる」作業が必要なのに驚いた。

世の中の文筆家たちは皆そういう大変なことをやっていたんだな・・・。


まぁ、私の場合はただ、このブログに書き散らしているだけで何のプレッシャーもないからいい。
書きたいことだけ書いてる。
書きたい動機は「現実を小説の中に置いたらどうなるか」と実験することにある。

いまのところ・・・。





つづく。



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