キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

湾生の皆さんのお話会

2018年01月31日 | ☆記憶
先日、友人に誘われて、「台北建成尋常小学校同窓会~建成会」の皆さんによる「お話会」に参加してきました。
建成会は、戦前、台北にあった建成尋常小学校に通っていた皆さんの同窓会で、なんと今なお活発な活動をされています。2015年に講演を聴いた群馬の岡部さんが生前ずっと同窓会会長を務めていらっしゃいました。
幹事会を毎月のように開き、年に一度同窓会を開き、会報を発行し、3年に一度台湾の母校を訪ねる里帰り同窓会も開いていらっしゃるのです。一昨年は、台北に残る母校(現在は建成国中と言って中学校になっています)の体育館で、現地台湾の若い世代の人たちと交流をするイベントも盛大に開かれたようです。新聞の記事にもなっていました。台湾側の記事(日本語)

すごい。

同窓生の皆さんは、一番若い世代でも80歳に近いのですよ!


今回は、幹事会のあとに、若い人を入れてお話会及び懇親会を開くので興味があったらいらっしゃいとのことで、どんな話が聞けるのだろうかとワクワクして出かけてきました。開場は市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷(私学会館)です。




湾生の方10名弱、聞き手10名強と言う参加者です。
当時の写真などをスライドで見ながら、日本時代の台湾の生活、引き揚げの話、引き揚げてきてからの話などを伺いました。
ときどき聞き手から質問も飛びます。



湾生の皆さんの記憶力のすごさには驚いてしまいます。
70~80年前のことを昨日のことのように話してくれます。



聞き手側も多彩でした。
わたしは初参加でしたが、皆さんもう過去にも参加されてたようでした。
・日本時代の台湾を扱ったアニメを作りたいという方
・現代アートをやってる芸術家の方
・大学で台湾に残る日本時代の町並みなどを研究している学者の方、
・日本の大学に留学している台湾の若者たち
・台湾で仕事をしていた新聞記者の方
・ただの台湾好き(うちの夫とワタシ)
などなど。



懇親会は会場をカフェに移してケーキセットなど頂きながら、おしゃべり。
わたしは、現会長さん(御年90歳)の隣に座って、1時間以上独占インタビューを試みました。興味深いお話がたくさん聞けました。整理して後日別記事にしてみようと思います。


建成会の活動は、「昔を懐かしむ同窓会」という面にとどまらず、台湾や日本の若い世代に伝えたい、残したい、と言う思いも持って活動されていると感じます。年に何度も開かれる幹事会の際には「ランチ会」と称して、若い世代が話を聞ける交流の機会も提供されているそうです。私も次はランチ会に参加してみたいと思います。

建成会の活動はこちらで紹介されています。
建成会FBページ

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