今年の3月に両親の傘寿のお祝いの会をするはずでした。お店も予約してあったのですが、コロナでだんだんだんだん雲行きが怪しくなり、2週間ぐらい前になって延期を決めました。その後の状況から、家族全員で集まって(兄弟3人の家族みんなで帰省して)お祝いを開くのは諦めるしかなくなりました。
そこで今回の帰省では両親を温泉ぐらいには連れて行きたいなと思いました。連れて行くと言っても運転は父がするので連れて行ってもらうという感じなのですが(笑)。はじめは熊本空港から近い菊池あたりで…と思っていたのですが、「泊まりでどこか行くなら天草で伊勢海老を食べたい」という父の提案により、行き先が天草になりました。どうも知り合いが天草に入って伊勢海老を食べてきたという話を聞いたようです。
伊勢海老か〜食べたことがないような気がする。
とりあえず行き先を天草に決め宿選び。あまり遠いと帰りに渋滞にハマったらいやだなということで、大矢野島あたりを探します。計画段階ではまだ第三波の気配はなく、むしろ混雑の方を心配していました。実際、GOTOを利用しようと思うとなかなか予約が難しい状況でした。
予約したのは大矢野の「海星」という旅館。温泉もあります。GOTOに参加している施設はしっかりコロナ対策してるはずなのでむしろ安心です。毎日満員電車で通勤している私から見ると、旅行そのものは感染リスクは高くないと思います。天草なんて熊本市内より人は少ないだろうし、自家用車での移動ですし。一番のリスクは「私が実は罹っていてウイルスを持ち込む」ってことです。
両親はなんと言っても傘寿の高齢ですから、私がうつしたら洒落になりません。罹ってないとは思うけど、万が一私が罹っていても大丈夫なように、両親の前では常に不織布マスクつけてました。流石に食事のときは外しますが、なるべく離れて座ったり、大声は出さないようにしたり、更に自分が触ったところを消毒して回ったり、車は常に窓を開けて換気をしたり。東京の生活でもやらないほどの注意ぶりでした。
帰省から2週間以上が経過しましたが、おかげさまで私も両親も特に体調の変化もなく元気にしています。自分の対策は万全だったと思うものの、何事もなくホッとしました。
宿の夕食です。
伊勢海老に天然鯛のお造り。クルマエビの踊食い(きゃー)までありました。伊勢海老は夕食にお刺身で食べ、翌朝にお味噌汁になって出てきました。贅沢でした。
食事会場での対策はしっかりとられていて、宴会場を壁で仕切って1部屋に4組までのテーブルが用意されています。しかも時間がずらしてあったのか、同時に食べるのは2組まで。もともとお客が多くはなかったのでしょうけど、東京や横浜では考えられないくらいの距離の取り方です。同時に食べているお客までの距離は10メートル近く?寂しいくらいでしたが安心でした。
天草四郎がコロナ対策しています。
天草ならではですね。
宿の部屋からみた日の出。
この入り江にある船着場から「談合島(湯島)」への船が出ているそうです。
島原の乱のときに天草と島原の揆軍が相談をした島とつたわっています。
天草四郎はここ大矢野出身だったそうです。
ここのところみるみる感染者が増えていて、GOTO事業は見直しと言われていますね。これだけ感染者が増えてしまってはGOTO事業の中断はやむを得ないとは思いますが、ワクチンができて治療もできるようになったら、またガンガン旅がしたいです。
前にも書いたように旅自体が感染リスクを上げるとは思いません。でもいまは医療の充実に全力を向けるべき時だと思いますので、政策として臨時の予算を使うのは医療関係に集中させた方がよいでしょう。一市民としては、引き続き感染しないように心がけて生活するしかありません。