キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

1995年韓国旅行 再録その2

2016年03月18日 | ☆旅行─韓国
3日目 10/22(日)


朝7時起床
Kさん、ルビーパレス(というサウナ)に予約の電話。うまくいく。
朝食はコーヒーショップでバイキング。
地下鉄でシンサまで。ルビーパレスに9時半頃到着。ロッカーの鍵をもらい、サウナに入って、アカスリとマッサージ。シャンプーまでしてもらって2時間くらい。私達のほかに客はなく、お風呂使ってた人はみんな従業員みたいだった。

シンサから、アックジョンまで歩く。
ちょうどお昼。途中セブンイレブンでジュースを買い、アックジョンの街をぶらぶらしてたら、ガイドブックに載ってた「キヨンボックン」というレストランにぶつかった。店構えがあまりに立派だったので少しひるんだけど、Kさんも行こうと言うので入ってみた。ところが、入口で車の整理をしていた人に引き止められ、「チャリガオプソヨ(席がない)」と言われる。「ネーイル●×▲■~」明日来いって言ってるみたい。近くにサムウオンガードンと言うカルビの店があるからそっちへいけとも言われる。
親切なのか、サムウォンガードンの回し者なのか??

 ※この時韓国語が分かったのかな??


この後は少しダイジェストします。

結局サムウォンガードンで昼食。高級店だったけど、美味しくサービスもよかった。でも最後にチップチップといわれた。昼間から若い女性二人で来て焼酎まで飲んだのでお店の人にびっくりされる。

昼食後、地下鉄で移動。
またUくんと待ち合わせて西大門独立公園へ。
ここは日本時代の監獄跡。いろいろな展示を見てまわる「関東大震災と朝鮮人虐殺」という特別展示あり。
天気がよく、監獄後とはいえ爽やかだった。独立門もみる。公園で踊る人々。

地下鉄で江南へ。
新川駅で降りて、漢江クルーズ。チケットを買う時に、地元の青年に「日本人ですか?」と話しかけられる。金さんという証券会社に勤める人。日本語が上手。「日本で親切にされたから日本人に親切にしたい」と言って、いろいろ話をしてくれ、帰りは車で遊覧船乗り場からアックジョンの駅まで送ってくれました。
かれはデート中だったけど、そのお相手というのが韓国で流行ってるTVの「MAKELOVE」というお見合い番組に出て知り合った人なんだそう。まだ会って1週間なんだって!


漢江クルーズは50分の船旅。
出航までに1時間くらい時間があったので、乗り場のレストランで食事。ワインのテイスティングもやる店でしたが料理は全然いけてなかった。
夜のクルーズで、景色はきれい。デート向き。
風が寒かった。2~3年前に落ちた橋のところも通った。見事に橋が無くなっていました。


金さんに駅まで送ってもらった後、「たえらん(茶芸廊)」というお茶屋さんに行く。3人で日韓問題などを語り、ホテルに戻ってきたら11時回っていました。




4日目 10/23(月)

早朝5:30起床で、同行のKさんは帰国の途へ。
私はまだあと1泊するので、のんびり。

行きの飛行機で隣に座ってた、これまた金さんに連絡して、3時に待ち合わせ。
そのあとUくんの住んでいる安山市へ地下鉄4号線で向かう。郊外では国鉄につながっていて便利。朝食は明洞で買った揚げパン。

車窓には、大きなアパート群も見えるし、田んぼも見える。
中央という駅で降りる。公衆電話でUくんに連絡し、迎えに来てもらう。
まずは住んでるアパートを見せてもらう。駅前ビルの中。ワンルームで事務所みたいな部屋だ。実際事務所にしてる人も多いらしい。

Kさんが渡しそびれてたと私に託したお土産のお菓子を渡し、一緒に食べながら、平家物語の話。そのあと同じビルの中にある食堂で、カルビとか冷麺を食べる。そのまま同じ建物の中のスーパーみたいなデパートみたいな店で、カセットテープとかCDを買う。どれを買おうか迷っていると、Uくんが「いま韓国ではこのCDが人気あるみたい」と言って紹介してくれたのが、イスンファンの4集とキムゴンモの3集でした。

※ここがイ・スンファンとの出会いでした。


一人歩きの午後。たくさんの出会いがあります。

安山からソウル市内へ戻る電車の中で、左隣に座ってた若い女性が日本語を勉強中らしく、テキストを広げていた。話しかけてみる。明日試験なのだそう。漢陽大で舞踏を専攻していて、日本語は教養科目。それほど話せる人じゃなかったので、あまり話は弾まなかったのだけど、その隣に座ってたおじさんが時々英語で話に参加してきて、さらに私の右隣に座ってたおばあさん(全羅道出身、韓国語しか話さない人)もまじえておしゃべり。
おばあさんが私に韓国語で話しかけてくると、左隣の女子大生が通訳してくれる、それでも通じないとその隣のおじさんが英語でヘルプしてくれるという愉快な構図でした。
サダンという駅で女子大生が下りて行くと、私は独力でおばあさんの韓国語に立ち向かわなきゃいけなくなったのだけど、今度は新しく乗ってきて目の前に立った青年が、上手な日本語を話す人で、通訳してくれて助かりました。

市庁駅で乗り換えのために降りると、その青年も一緒になり、ホテルまでご案内しますよということでお言葉に甘える。この人も金さんで、4年間立教大学に留学していて今は韓国で日本語を教えているそう。今はサラリーマンだけど、いつかは経営者になりたいから名刺を作らないと言ってました。



ホテルに戻って買い物をいったん部屋に置くと、ちょうど待ち合わせの時間。
ロビーに飛行機で一緒だった金さんと奥さんの兪(ユ)さんが待っていました。
奥さんのユさんは、細身の賢そうな美人で、美男美女カップルだと思いました。

まず、ホテルから車に乗ってヨイドの63ビルに行きました。
いろいろおしゃべりしましたが、ユさんが通訳してくれました。彼女は中国の吉林省出身の「在中僑胞」で、中国の外語大で日本語を専攻していたので、トリリンガル。
彼女の両親は日本時代に日本語教育を受けているので、数字などは今でも日本語を使っているという話。
対して夫の金さんの方は全羅南道の木浦の方の出身らしい。サトゥリ(方言)は、田舎っぽいから話したくないと言っていました。

この夫婦は二人とも上昇志向の強い人たちで、私はちょっと押され気味。

たとえば、お金持ちは江南の高級アパートに住む。
「いい畑と悪い畑があるように、成功するためには住む場所はとても大事だ」などと話してくれた。金さんは今はサラリーマンだけど、昔貿易に携わって成功したことがあってその時に仁川にアパートを買ったそうで、ローンも完済してるらしい。
すごい。若いのに!
だけど、今はソウルで仕事していて、仁川では通勤に不便なので借家に住んでる。韓国では家を借りるときに、保証金を300万ウォン位積むと家賃タダでいくらでも住めるんだそうだ。
貧乏人は家賃を払うけど、少しお金あればいいシステムですね。


 ※当時のレート 100W=¥13.2
  300万ウォンは、40万円くらいだ。
  40万で家賃タダなんて!よほど金利が高かったんでしょうね。当時の韓国。



63ビルの駐車場の車の停め方が結構ぎゅうぎゅうで、これじゃ車出したいときに出せないんじゃ?と心配になったら、金さんが説明してくれた。
そういう風に人の進路をふさぐように停める車はギヤをニュートラルにしてサイドブレーキも掛けずにおくと、出たい車がその車を動かしていい仕組みなんだって。

へ~!って、日頃運転しない兪さんも知らなかったらしく、ふざけてその車を動かしてみようとしたら、金さんがすごい剣幕で「危ないから触るな!」と怒りました。この夫婦だけかもしれないけど、韓国の男女関係ってこういう感じなのかもって少し思いました。


(((((( 中略 ))))))))

漢江沿いの何車線もある広い道路がひどく渋滞してるなか、オリンピック公園などを車窓から見て、サドンというところで、夕食。
ナッチぽっくむという辛い料理をご馳走してもらいました。美味しかった。
ホテルまでまた送ってもらったのが夜9時頃でした。
たくさん話ができてとても面白かった。

そうだ、丙午の話になった。
中国や韓国でも丙午の女は良くないっていうらしい…




5日目 10/24(火)

ホテルで朝食を食べ、ロッテデパートの地下へ。
開店と同時に入ったら、店員さんたちがずらりと整列!日本のデパートと同じですね。
キムチをお土産に購入。

キムチがこぼれないように厳重に荷造りして、ホテルをチェックアウト。
荷物を預けて、最後の街歩きにでかけたのは「南山公園」
秋晴れの爽やかな空気の中、ソウルタワーに上りました。

南山で近くにいたおじいさんに声をかけて、自分の写真を撮ってもらおうとしたけど、なかなか通じなかった。身振り手振りで伝えたら、快く写真撮ってくれたのですが、韓国語、勉強しないとな~と痛感。地元の人とたくさんおしゃべりしたけど、韓国語はほとんど通じていないので。



ホテルに戻り、ガイドの羅さんに迎えに来てもらって、お土産屋に一度寄って、空港で日本に絵葉書をだし、金さん兪さんに電話して昨日のお礼をいい、無事帰国しました。


CD 1万ウォン位だ。安い。カセットは1200Wってどんだけ安いの!
揚げパンの安さも電車賃の安さもびっくりしますね。ソウル中心部から安山市までといったら、1時間半くらいかかる距離なのに・・・(750Wといったら100円くらい)。




初めての韓国。
濃かったなぁ…。
今読み返しても、韓国語も話せないのに街中でいろんな人と交流してますね。

この時の体験が強烈で、「もっと話したい!」と、帰国してからNHKのハングル講座を始めるんです。
そしてしばらくは夏休みやGWの長期休みには、一人で韓国に出かけていました。
ホテルも予約せずにぶらりと。
だいたいフェリーで釜山から入って、ソウルまで行くという感じ。

韓国語もどんどん上達して、結構話せるようになってきたところで、急に香港方面に転んだのでした…そして香港映画経由で、台湾通いが始まりました。

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