ベルばら再燃しているおかげで、フランスにもにわかに興味が。
これまであまり興味がなかったので、フランスがどんなところなのかイメージもわかない。うーん、と思っていたら、東急さんからこの映画の宣伝メールが届いた。なんとなく興味を惹かれる。
というわけで、予定のない日曜日、渋谷の「ル・シネマ」までやって来ました。
フランス映画なんて今まで見たことあったかな?というくらい遠い存在でした。(ずーっと記憶をだとって、かろうじて「レオン」と「グランブルー」だけは見ていたことを思い出しましたが。ほんとにそのくらいしか見てない。)チラシには監督さん(アルノー・デプレシャン)のこと「巨匠」と書いてたけど、もちろん知りません。ハジメマシテ。
映画館はネットでチケット買うのが主流なのかな?あまり買ったことないけど、出かけてみて席無かったりしたら嫌なので、ネットで買っておきました。劇場窓口でチケット引換。封切二日目ということで、いい香りのサシェももらいました。日曜の昼間で公開二日目というのにガラガラでした。でもゆったり見られて快適。
で、全く予備知識なく見始めました。
出だしは、何やらサスペンス調?
フランス語が心地よい子守唄のようでうっかり寝そうになりました。
やばいやばい。
これビデオじゃないんだから後で見返したりできない!
(((((上映時間2時間強)))))
見終わって、感想は・・・
何もでてこない・・・・・
文化村から渋谷駅まで唇を一文字にして黙りこくってモクモクと歩きました。
誰とも話したくない、そんな気持ち。
見ながら涙が出るようなことはなく、見終わっても爽快感もなく、ただズーンと痛い。
鈍痛。
独り言すら言う気にならない。
は~、1人で見に行ってよかった。
ここ以降、もしかしたらネタバレするかもしれません。これからご覧になる予定がある方はご注意ください。
私と主人公はどうやら同世代らしい。
10代の頃にソ連へ旅をする話が出てきます。
そして、大学生の主人公が仲間たちとテレビでベルリンの壁崩壊の生中継を見るシーンもあります。
私は、あの時生中継を見たのかな?日本だと時差があるから見られる時間じゃなかったのかな?それともテレビがなくて見てないのかな。あまり記憶にない。1989年11月9日の出来事だったそうです。あのころ私は…水戸に住んでたんだっけ。
囲碁がでてきた。
「ゴ」と発音してた。そして中国のゲームだと説明があった。
でも「ゴ」と発音するなら、日本じゃないのか?勿論、囲碁の発祥は中国だけど。
★調べました。
中国語のwikiにて。
围棋是一種策略性棋類,使用格狀棋盤及白二色棋子進行對弈。起源于中国,中國古时有“弈”、“碁”(“棋”的异体字)、“手谈”等多种称谓,屬琴棋书画四艺之一。其西方名稱“go”,係源自日文「碁」的发音。
西洋では「ゴ」と発音するけど、それは日本語から来てるとの説明。
今の中国語では「囲棋~ウェイチー」というようですね。
「碁は「棋」の異体字なのだそうです。
脱線した‥‥
ストーリーはあって無きがごとし。
あるにはあるんだけど、それより心象の方が印象的。
青春恋愛映画ってことになるんでしょうね。
でも、痛かった。
10代で出会って遠距離恋愛する主人公達の数年間が中心で、それを40代半ばか、50歳近くなって思い出す主人公。
痛い。鈍痛・・・。この痛みの理由は一体???
見終わってロビーに貼ってあった記事などを見たら、「若い頃は恋愛を軽く考えがち、この恋愛の次にはもっとすごい恋愛が待ってると根拠なく思い込んでる…」とあった。
全くその通り。
私の青春は平凡だったけど、それでも(いや、それだから?)、振り返ってみれば軽く捉えていた。
確かに。
なんか腹が立ってきた。
だから、誰とも話をしたくない。って思ったんだろうか。
タイムマシンに乗ってあの頃に行けたら、「もっと大事にしなさいっ!次はないよ」って自分を叱るかも(笑)
主人公が最後の方であらわにしたのは「怒り」
美しい思い出という風に見ることもできると思うけど、この映画は「怒り」を表現する。
80年代が舞台なので、風俗は懐かしさがあった。
フランスのことはわからないけど、電話も自由にかけられない学生時代とかね。文通がお互いの連絡手段。
そして、トヨタセリカ!!
主人公ポールはいつでも本を読んでる。
寝転がって読むときもいつもものさし(定規)をガイド&栞として使う。
そんな描写が妙にリアルで、思い出すとじんとする。
現在のポールの読書シーンがなくて残念だったけど、今のポールはどうやって本を読むのだろうか?
人類学を学ぶポールの読んでいる本も、個人的には懐かしい。
レヴィストロースの「悲しき熱帯」。マーガレットミード、ソルジェニツインの「収容所列島」(これは人類学じゃないと思われるけど…)…全部課題図書だった。借りてきたり、買ったりした覚えあり。ポールと同じ年の頃に私も体験してる本・・・・
そして…そして…
読んでない・・・
人類学からはすぐに落ちこぼれた自分もよみがえって、なおのこと痛かった。
フランスを身近に感じようという当初の目的はあまり達成できなかった。
高校生があんなにタバコを吸うのは普通なのか?!
マリファナパーティも一般的なのかな?
映画としては、かなり良かったと思います。
ヒロインが魅力的だったし。
主人公も綺麗な顔してたなー。
若い人より大人のほうがしみじみするでしょうね。
きっと私と同じように、自分を振り返って、ちょっと苦い後悔をかみしめるって人が多いと思います。この映画が描きたかったのは、そういう苦さなんじゃないかと思いました。
公式サイト
これまであまり興味がなかったので、フランスがどんなところなのかイメージもわかない。うーん、と思っていたら、東急さんからこの映画の宣伝メールが届いた。なんとなく興味を惹かれる。
というわけで、予定のない日曜日、渋谷の「ル・シネマ」までやって来ました。
フランス映画なんて今まで見たことあったかな?というくらい遠い存在でした。(ずーっと記憶をだとって、かろうじて「レオン」と「グランブルー」だけは見ていたことを思い出しましたが。ほんとにそのくらいしか見てない。)チラシには監督さん(アルノー・デプレシャン)のこと「巨匠」と書いてたけど、もちろん知りません。ハジメマシテ。
映画館はネットでチケット買うのが主流なのかな?あまり買ったことないけど、出かけてみて席無かったりしたら嫌なので、ネットで買っておきました。劇場窓口でチケット引換。封切二日目ということで、いい香りのサシェももらいました。日曜の昼間で公開二日目というのにガラガラでした。でもゆったり見られて快適。
で、全く予備知識なく見始めました。
出だしは、何やらサスペンス調?
フランス語が心地よい子守唄のようでうっかり寝そうになりました。
やばいやばい。
これビデオじゃないんだから後で見返したりできない!
(((((上映時間2時間強)))))
見終わって、感想は・・・
何もでてこない・・・・・
文化村から渋谷駅まで唇を一文字にして黙りこくってモクモクと歩きました。
誰とも話したくない、そんな気持ち。
見ながら涙が出るようなことはなく、見終わっても爽快感もなく、ただズーンと痛い。
鈍痛。
独り言すら言う気にならない。
は~、1人で見に行ってよかった。
ここ以降、もしかしたらネタバレするかもしれません。これからご覧になる予定がある方はご注意ください。
私と主人公はどうやら同世代らしい。
10代の頃にソ連へ旅をする話が出てきます。
そして、大学生の主人公が仲間たちとテレビでベルリンの壁崩壊の生中継を見るシーンもあります。
私は、あの時生中継を見たのかな?日本だと時差があるから見られる時間じゃなかったのかな?それともテレビがなくて見てないのかな。あまり記憶にない。1989年11月9日の出来事だったそうです。あのころ私は…水戸に住んでたんだっけ。
囲碁がでてきた。
「ゴ」と発音してた。そして中国のゲームだと説明があった。
でも「ゴ」と発音するなら、日本じゃないのか?勿論、囲碁の発祥は中国だけど。
★調べました。
中国語のwikiにて。
围棋是一種策略性棋類,使用格狀棋盤及白二色棋子進行對弈。起源于中国,中國古时有“弈”、“碁”(“棋”的异体字)、“手谈”等多种称谓,屬琴棋书画四艺之一。其西方名稱“go”,係源自日文「碁」的发音。
西洋では「ゴ」と発音するけど、それは日本語から来てるとの説明。
今の中国語では「囲棋~ウェイチー」というようですね。
「碁は「棋」の異体字なのだそうです。
脱線した‥‥
ストーリーはあって無きがごとし。
あるにはあるんだけど、それより心象の方が印象的。
青春恋愛映画ってことになるんでしょうね。
でも、痛かった。
10代で出会って遠距離恋愛する主人公達の数年間が中心で、それを40代半ばか、50歳近くなって思い出す主人公。
痛い。鈍痛・・・。この痛みの理由は一体???
見終わってロビーに貼ってあった記事などを見たら、「若い頃は恋愛を軽く考えがち、この恋愛の次にはもっとすごい恋愛が待ってると根拠なく思い込んでる…」とあった。
全くその通り。
私の青春は平凡だったけど、それでも(いや、それだから?)、振り返ってみれば軽く捉えていた。
確かに。
なんか腹が立ってきた。
だから、誰とも話をしたくない。って思ったんだろうか。
タイムマシンに乗ってあの頃に行けたら、「もっと大事にしなさいっ!次はないよ」って自分を叱るかも(笑)
主人公が最後の方であらわにしたのは「怒り」
美しい思い出という風に見ることもできると思うけど、この映画は「怒り」を表現する。
80年代が舞台なので、風俗は懐かしさがあった。
フランスのことはわからないけど、電話も自由にかけられない学生時代とかね。文通がお互いの連絡手段。
そして、トヨタセリカ!!
主人公ポールはいつでも本を読んでる。
寝転がって読むときもいつもものさし(定規)をガイド&栞として使う。
そんな描写が妙にリアルで、思い出すとじんとする。
現在のポールの読書シーンがなくて残念だったけど、今のポールはどうやって本を読むのだろうか?
人類学を学ぶポールの読んでいる本も、個人的には懐かしい。
レヴィストロースの「悲しき熱帯」。マーガレットミード、ソルジェニツインの「収容所列島」(これは人類学じゃないと思われるけど…)…全部課題図書だった。借りてきたり、買ったりした覚えあり。ポールと同じ年の頃に私も体験してる本・・・・
そして…そして…
読んでない・・・
人類学からはすぐに落ちこぼれた自分もよみがえって、なおのこと痛かった。
フランスを身近に感じようという当初の目的はあまり達成できなかった。
高校生があんなにタバコを吸うのは普通なのか?!
マリファナパーティも一般的なのかな?
映画としては、かなり良かったと思います。
ヒロインが魅力的だったし。
主人公も綺麗な顔してたなー。
若い人より大人のほうがしみじみするでしょうね。
きっと私と同じように、自分を振り返って、ちょっと苦い後悔をかみしめるって人が多いと思います。この映画が描きたかったのは、そういう苦さなんじゃないかと思いました。
公式サイト