芥川の小説に 次のようなものがありました
おおまかな記述ですが
初老の農家の女性の息子に やっとのことで嫁がきます
女性は これですこしは自分も楽ができそうと期待します
嫁は期待以上の働き者
女性の喜びは より強くなり
・・・・
しかし その嫁の働きぶりは尋常でない程のもの
女性は 老体に鞭打ちながらも
その働きの邪魔にならない程度には動かざるを得ず
ある意味 楽になるどころか
どんどんと心労も重なり
前以上の体の酷使で タメイキをついてばかり
『・・・ほどほどの働きで充分なのに・・・程も過ぎると
・・・』
何事にも 程(ほど)というものが
Aサンの共同廊下掃除は 常に 塵ひとつも無いほどにの
程度で終わるべきもの
直ぐ隣の
B家のそれは いわゆる世間並みのもの
一般的に 塵ひとつ無いほどに毎日毎日続ける
Aさんの掃除に近隣の賛同は大きいことでしょう
が
しかし どうでしょう
マンションの廊下の掃除を 日に3・4度もミッチリと
なめるようにするAサンの隣の
仕事の関係上連日深夜帰宅のBサンの
一日おきの
朝出がけの涙ぐましい時間配分のなかの掃除
奥さんは病弱です(メニエール病)
一概に比べて非難できるでしょうか
ちなみに Aサンは家に居て 奥さんが勤めています
4階のフロアーは6軒
お子さんの居る家族は2軒(お子さんといっても高校生)
いまだかって フロアーの汚れで来客者が不快感を
抱いたことは まず あり得ないだろうというのが
マンション住人のほとんどの感想
でもAサンは 自己の感覚からすると
自分の掃除こそが 掃除と言えるもの で
Bさんのそれは掃除なんぞと呼べるものではなく
とても不快である という主張
先住者たるBサンは ホトホト 弱っております
Aサンは3か月前に越してきました
マンション
なやましい部分もあるワンダーランド
区分所有者
専有部分
共用部分
専有使用権
敷地
管理
管理者(俗に言う管理人さんではなく)
規約
集会
管理組合
理事
管理組合法人
復旧
建替え
団地
管理業者
管理業務主任者
付属施設
標準管理規約
などなど
マンションに関する法律語
いろいろな定義がワンサカ
[管理組合法人はその事務について区分所有者を代理する権限を有します。
・・・・・管理組合が法人化されていない場合、
これと同様の代理権は《管理者》に帰属します。
しかし、法人化されている管理組合の場合の代理権の
帰属先は、《理事》ではなく《管理組合法人》です。
理事は、区分所有者の代理人である管理組合法人を
代表して行動するという関係になります。]
マンション関係法を読んでいると 上のような表現も登場
まったく 複雑なわかりずらい法関係ですね
法自体も判りづらいし 実態もいろいろ
(掃除関係もサマザマで業者さん担当は定期的・部分的等)
複雑な面もありますね
ほんとうの紳士的共同生活を営むことの困難さを
一歩間違えば というより 運命によっては
ある日突然味わい始める
先住者さんたちの慣例次第
越してきた隣人さん次第という賭けのような面が
マンション選びに
特に
あるような気がします
なにしろ ある意味密着空間?世界のこと
ある相談を受けて
つくづく そのことを思いました
どこにも 賭けの世界はあるそうな・・・・
だからこそ
ワンダーランド
我が地球
そんなこと言っていられないな
深刻な問題ですね
過剰神経質的?超綺麗好き過ぎ隣人が
どうぞ いらっしゃいませんように
(一部訂正し再掲になりました スミマセン)
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