おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師等が生業の巷の一介の素浪人の日常

法人化って?

2015-05-25 | マンション〔法 人〕

 

 

 

今 顧問として関与させていただいているマンション管理組合の 

法人化 の

お手伝いをさせていただいています

 

管理組合さんの状況などからして 法人化の必要 おおいにあり との判断をして説明に入ると

『 なんのために 法人化なんぞという聞きなれないことをするんですか なんか イイコトがあるんでしょうか ?』 という問いが

まずは 65パーセント以上の組合員さんから 99パーセント ?? 登場することとなりますね 

 

無理もない ともいえます

手間も 少々費用もかかり 登記も必要だし 罰則規定適用などという場面(区分所有法第三章)もあったりしますから

 

《 そうですね 例えて言えば スポーツの薄暮試合を 観覧席の上段からみているとき

照明設備の充実した広々としたグラウンドで選手はプレイでき 観戦はゆとりで か

それとも 薄暗いままのボヤーッとして手狭のグラウンドで グレー一色のせめぎ合いという感じのプレーを空想力も少し混ぜて眺めているしかないときもある というような違いがあるような? かな? ≫

我ながら なんとも妙な例え ?? ですが・・・

 

 

世にある おおよそのマンション管理組合の法的な性格は <法人格なき社団>といわれているが

実は けっこうさまざまなタイプがあったりして ジックリ見極めないとおいそれとは運営のアドバイスも

曖昧にしかできない ということもあり得るのです

稀だが 一例として 組合的な結合の組織もあり得たり 権利能力なき社団とさえ捉えることが困難ともいえる 単なる人の集まりみたいなもの? と解さざるを得ない形だってあり得る かもしれない

そうしたことを考えると

☆ 取引の当事者となり得るのか

☆ 訴訟当事者となり得るのか

☆ その管理組合の所有物証明手段ともいえる不動産の登記の道はあり得るのか

☆ とにもかくにも 安全な取引となり得るのか

というような点で 設立登記して法人化することは やはり 意義があることだと考えます

 

とにもかくにも その都度 異なる場面ごとに苦労してきたであろう 自分たちの所属している組織の説明も圧倒的に客観的にできることとなるし 相手方の了解度も格段のレベルアップが図られる と思われます

登記簿をみていただいて 法人名義で銀行口座の開設も スムースにオーケー

管理組合自身を専有部分持ち主としての不動産登記も オーケー 

繊細な法的処理場面ではもちろんのこと そこまでの要件を要求されない場面だとしても 法人格を取得しておいての簡易・効率的 処理遂行の利点は けっして 少なくないと考えられます

 

というわけで 建築後30年40年過ぎたマンションだからこそ 法人化の意味するところは 考えているよりも大きいと思われます   融資を受けるにも 行政とナンダカンダと協議するにも 対外的にさまざま場で援助アピールの要に迫られたとしても まずは 自分自身を眺めてもらって 自分を説明しなければなりませんでしょうが 説明の苦労のレベルの差と 説明結果の効果の差は 歴然としていることでしょう なんといっても 法人登記簿 という いわば公器・公的手段で 名前も居所も執行者のことなど相手に示し得るのですから 

 

概して マンションという組織が責を負うとき 実務上 一般的には その団体組織が責を負うのでしょうが未法人化の より多く存在している通常の?形のマンションでの第一義的責任の形としては 全組合員が各々分割債務を負う という理解がなされそうです(いろいろと 解釈がわかれるところでしょうが・・・)

管理組合法人では 各組合員の責任のありかた(区分所有法53条で)のことも名文で確認できたりします

 

実は 対第三者という面だけではなく 組織内部においても役員の執行権限などの姿がよりハッキリと見えやすくなったり・・・このような点でも 法人化の意義はあると思います 先日も記しましたが  共同代表 という稀な形なども確認できますし 相手方にも理解しておいてもらえます  何十億という資産における共同使用部分を管理していく組織として 特殊な執行体制の需要があるかもしれませんし

 

 

 

 

もう少しで 5月とも サヨウナラ

そうして 今年も梅雨が来たり過ぎたり

そんななか 高校野球も始まったり

蛙の鳴き声も一日一日 大きく元気になって

陽光も 少しずつ 明るさと熱気エネルギー いっぱいを目指しながら・・・

そうして 田舎の一介の素浪人が 「夏は来ぬ」を歌いながら聴きながら待っていると 

大好きな夏の季節がやってきてくれるのでした

 

我が自由業の定年?は いつの日やら

とにもかくにも まだ 歩くしかない日々

というより 歩かせていただいているシアワセに 感謝 感謝

 

      hatakeyamaマンション管理士事務所

                                   http://toku4812.server-shared.com/

                          

 

   

                                                                                                


定義とやら

2015-05-19 | 〔法規 ・ 法制〕

お客様と会話中

突然

『わたしの車 1.99リットルの排気量なんです でも 車検証
種別欄が小型でなく 普通となってるんです
販売店のミスですか?』 


そこであわてず  頭の中で

≪エーと  まず 道路運送車両法による分類

四輪以上は   普通
            小型
               軽
エーと   小型は総排気量2.0リットル以下・・・
       1.99だと・・・普通ではなく・・・でも そうだ
       長さ・幅・高さ総排気量のうち 1つでも基準を
       超えると 普通 という区分に・・・≫


そこでおもむろに たぶん幅が1.8メートルに近いのでは
                長さが4.9メートルでは
                高さが2メートル超えてませんか


というような とっさの判断になります

 

※ 道路運送車両法による自動車の分類(車検証に記載されている分類)

 
区 分
大きさ
総排気量・その他
四輪以上
普 通
小型規格のうち、1つでも超えるものがある場合、普通自動車となる。
小 型
長さ 4.7m以下、幅 1.7m以下、高さ 2.0m以下 2000cc以下
ディーゼル車は排気量の制限なし
長さ 3.4m以下、幅 1.48m以下、高さ 2.0m以下 660cc以下

 



お客さんが帰られてからも

頭の中では 大混乱

≪道路運送車両とは・・・・自動車・原動機付自転車・軽車両のことで
                自動車は 
                       普通自動車
                       小型自動車
                       軽自動車
                       大型特殊自動車
                       小型特殊自動車
                軽車両とは
                       人力車
                       リヤカー
                       側車付の二輪自転車
                       馬車など
                軽自動車は検査対象軽と対象外軽
                に分類されて・・・・・・

                その他  エーと・・・・



      ・・・たしか 道路交通法では

            普通免許は
            中型免許は
            中型自動車は
           エーと ここでいってる普通自動車って?≫

というような大混乱





なにがなんだかわけが解らないことになりそうなときでも

まずは 定義を なんとか なんとか 必死に思い出します
(思い出せればの話ですが)


 

法学も実務も スタートは ほとんどの場合 広い意味で 

定義を正確にとらえるようにする いうことでしょうか・・・

このへんが曖昧な方との議論は 時間の無駄になることが多いです

自身 ある程度までの定義
知識が固まってないと 恐ろしくて仕事ができませんね 

性格的なこともあるのでしょうが 定義をつかみきっていない状態での作業は ソワソワ状態で

なんとも 居心地が悪すぎること多しです    



 

定義・・・

違った言い方をすれば 広い意味での 基礎の基礎ともいうべき その言葉の意味の作り方の約束事 で しょうか

これさえ なんとか握っていれば 特殊実務でも ケース ケースで 考えも会話も動き始めるような気がします

相手も 相互理解の納得尽くでの意味合いでその言葉を使用しているという 安心感・信頼感が一応は成立しているはずだからです 使っている言葉の意味合いがズレていては とても交渉等できません

 

いわゆるプロという世界にいながら 言葉の定義という観念に とてもアバウトすぎる方がいて

“ あのような感覚で よくもまあ 法的な仕事に携わっていられるものだ 

と 心の中で 不思議がるやら ある意味うらやましいような? 反面 とてもいたたまれないような 疲れるような・・・(そういう方との会話は 後々まで 心配です “絶対にこだわらなければならない部分があったのだが ほんとうに理解してくれたのだろうか??? ” という思いを拭いきれないからです)

 

それにしても 車両関係の定義も 細かい というか 細かすぎですね 

関係法律も さまざまで それによって 同様のはずの言葉の意味合いが 微妙に異なっていたり・・・

それにくわえて 法律用語と 一般用語が入り混じって

説明に困ることが たびたび

でも だいたいは 理解していただいているはず ? かな ?


運送関係実務に限らず より良い説明ができるよう その分野独特の定義理解にもこころしていかなければと考えています


“ それにしても エーと ・・・・・あれがこれだから・・・定義からすると ? 少々 ズレルカナ・・・?

定義の再確認だー ” 

 

 

 

あるトラブル?に関して 原因の一端は 言葉の意味合い 定義 というものへのこだわり具合の温度差

ではなかったのか?という思いがあり 無念さを込め 本日のような記事になりました

 

 

さて 今週から来週にかけても 

マンション管理組合向けセミナー

マンション管理組合総会・理事会参加  

マンション管理組合の法人化

マンション関係研修会

などなど どちらかというと 行政書士業務より マンション管理士業務が続きます

 

マンション管理組合の登記に関してですが 株式会社などでは 「共同代表制の仕組みの登記」は廃止になったはずですが マンション管理組合の法人登記においては 

「理事A及び理事Bは共同して法人を代表権する」 旨の登記も可のようですね

 

 

 

 

大好きな夏も近い

 

ガンバルゾー

 

 

                          【 いつものことですが 車両関係法規など 変更があるかもしれません

                                     ご自分にて確認のうえ 運用をなさってくださいませ 】
                      
                       

 

                          





 


北の地へ

2015-05-08 | ◆行 政 書 士〔全 般〕

 

 

法事があり その関係の法律上の処理などの相談依頼の

ようなことがあったので 4月末から一週間ばかり北海道へ

補助者さんと私のどちらかの日ごろの行いの善さのせい??

全日程中  ほぼ晴天

 

お役所周り許容範囲が狭かったり(連休前の数日のみの訪問可という縛り)

600キロの走行もあったりで やや強行軍の行動でもあったけれど

途中 最果ての温泉 豊富温泉にも寄れたりしたので 神妙な雰囲気とラッキーな

面もある ゴールデンウィークの北の地での日々 でした

 

 

今回の相談のメインテーマらしいもの それと それに関しての実務上の確認事項は

☆ 遺産分割の協議に参加の地位の相続など

☆ 遺産分割に代理人が協議メンバーに加わる形のあり方(法定代理などではなく)

 

遺産分割未了のまま相続人が死亡した場合 その地位の相続人が分割協議に参加しても

よいことになる

具体的な事例として 夫が死亡→(妻と子二人が相続人)→妻死亡→(子二人での相続について協議を成立させる)→<その協議書を添付して相続登記申請>

という いわば 二つの相続における一発シンプル相続登記

 

代理人参加の協議書への押印は当然に代理人であるし 相続登記の添付情報は代理人の印鑑証明書と代理権限を証する情報をも提供すること

などが 今回の相談のテーマでした

法規法制に関する相談 なので 具体的な申請手続きに加わる等という段階のことではなく 司法書士さんの職域を侵していることではありません(念のため)

 

さて マンション管理士としての業務 行政書士としての業務 ファイナンシャルプランナー業務が

今 並走

それぞれのコースとレースエネルギー配分を考慮しつつ 懸命に 走り続けなければなりません

 

 

 

それにしても 今年の北の地のゴールデンウィークの気温は高く

スッカリ 日焼けして帰ってきました   顔に やや ヒリヒリ感あり

本日午前の我が事務所内は 北の地よりさわやか気温で ビックリ です

なんだか 南北 逆立ち模様の雰囲気の大気です

 

               2015年5月7日9時55分の JR 岩見沢駅