おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師等が生業の巷の一介の素浪人の日常

コミュニティのこと

2015-10-21 | マンション〔コミュニティ ・  自治会〕

 

 

 

行事が続いていたことや クラス会などで新潟・山形に遠出していたことで

久々のブログになってしまった

 

 

旅先で 折に触れ 考えていたことを記させていただく

 

「論争もいいけれど 論点を整理してほしいものだ」

という思いを 紅葉の旅路で持ち続けていたので

 

 

 

『マンション標準管理規約にコミュニティ条項は必要か否か』ということに絡んでなのだが

☆ マンション管理組合の主たる存在意義は マンションという資産の管理運営組織であるということ

   ゆえに 資産管理運営関係を持つものとは捉えられないところの住人の触れ合いに関する条項は削

    除すべき

      という命題は どうなのだろう 

マンションに関わる人々の間の触れ合い行動をコミュニティに関することと捉えた場合 

このことに関する諸々の行動は資産管理運営に全く影響の無い全く別のカテゴリーのことなのだろうか

住人間の人的な触れ合い(管理組合組織員としての協力等を推進していくための諸活動)には 結果として資産管理運営に影響を及ぼしていく行動であるものも散見されるのではないのか

であれば 純然たる資産管理運営に関する条項と いわゆるコミュニティ条項とは隔絶というわけではないのでは

というあたりのこと

 

☆ 他の面から 具体的な事例を検討してみるとして 

  社会福祉関係募金にマンション管理組合として合同一括方式で賛同することを

  決めることは 本来資産管理運営団体としてのマンション管理組合の法的な性格

  (いわば自然発生的に  団体が構成されるという仕組み)からしても  

   組合員個々の意思を超越して一存で強制できることではない

  なぜならば それらのことは いわゆる自治会・町内会として 

  マンション構成員としての立場でないところの地域住民として

  行政と係わりつつ地域住民間コミュニティの構成員としてのカテゴリーの問題として

  各個人の思想・信条で決するべきことなのだから

 

 

総務省と国交省の認識のズレがあるとかないとか そんなこんなで会合が

数年間滞っているとか

いわゆる学識経験者さんたちの行動には首を傾げざるを得ないようなことで・・・

一言で言うと 論点が整理されているのかなー という思い

 

極論すると

《 マンション管理組合の統一意思をもっての地域住民コミュニティ活動としての共同募金活動は そぐわないことが判例でも表明されている

つまり マンション管理組合においては 法的性格からして コミュニティ活動である共同募金活動は相応しくない

よって 疑義を生じること多いコミュニティ条項は削除すべき》

とでも言っているように聞こえてしまう 状況?

 

 

自治会としてのコミュニティ

マンション管理組合のコミュニティ

各々の存立意義に基づいた各々のコミュニティがあるはずなのに 一緒くたに

あまりに広い内容での コミュニティという言葉 での議論

 

それと 自治会としての行動なら一括統一共同募金は不当とはいえないが

一方 

マンション管理組合としては 不当

というような曖昧な議論

自治会の行動であっても 共同募金に応じるか否かは 一人一人の思想信条が決定すること(あるいは 自治会に加入するか否かも各人が決定権を持っていること)ということであって 自治会ならオーケー

マンション管理組合なら ノー

という論理ではないのに

 

 

マンション管理組合と自治会・町内会がタマタマ構成員及び加入員が全く重なっているとしても理論的には別組織 もちろん 会計も別会計

が問題の基本的な対処法だと私は考えています

 

現行標準管理規約上の いわゆるコミュニティ条項もそのような理解と対応でよく 

要は 管理組合として住人の方への統制できるものとして許されている範囲を誤らない対応が大事なのだ と 説明させていただいています・・・ポイントは 【管理組合というのは含まれている共同資産を共同管理運営している組織であり その存在意義にカバーされている範囲で組合員に対する統制力を有するにすぎないものだ という自制も要求されるということ】

 

 

結論を言うと

自治会としてのコミュニティ

マンション管理組合のコミュニティ

それぞれがあり 標準管理規約上から コミュニティ条項を排除する必然性はなく また コミュニティ関係費用を管理費会計上に設けることに支障はないと考えています(もっとも 以上のような論点を整理し 条項の表現をより明確にしていくことは有意義と思いますが)

 

この問題は また 近いうちに記したいと思います

本日は まず 切っ先だけを述べさせていただきました

 

 

旅の先々で会えた紅葉は それなりに美しいものでしたが

以前も記しましたが 10年ほど前?に出会えた当県 大子の街道での錦絵のような紅葉には

程遠いものでした(山形の旅館の方のお話ですと 原因がハッキリとはしないが 更なる紅葉をと期待しているうちに幕が閉じかかってしまっている感じ ということでしたが・・・)

 

 

 

さて 明日から お仕事再開

来年のクラス会を楽しみに また 努めさせていただきます

 

                                     

                                  

 


一段落

2015-10-05 | ■ 業 務 エ ッ セ イ

 

 

マンション管理士の仕事と行政書士としての仕事が

まったくの隔絶の内容というわけではないので(そもそも

区分所有法は民法の特別法という位置づけにある)

どちらも 一方を学習すると 双方に効果あり?という

こと多し です

もっとも 今どきは 特に どちら方面のコンサルタント的な地位に就いても

つまるところはオールラウンドの知識を求められますので

裏返せば 知識に カテゴリー無用 とでも言えるかも・・・

 

 

 

このことにも関しますが 昨日 特定行政書士法定研修考査が

全国一斉に行われました 

概していわせていただくと 来春施行予定の改正行政不服審査法によって

行政書士が行政不服審査関係の代理を担当できる資格を得るための考査です

茨城県においては つくば市の つくば国際会議場にて実施

 

なにしろ 当然のことですが 初めてのことなので 集った受験希望者

の醸す雰囲気は なかなか味わえ得ない 独特な緊張の面持ち? 多し でした

顔見知りの方も 数人ほど・・・ポツ ポツ と

 

結果は12月 だそうで それまでは なんとなく不安 ですが

自己の勝手な感触では おそらく8割~9割 ほどはなんとか

喰らいつけたような思いがあるので・・・ホッとしているような いないような

なにしろ あくまでも 自己の希望的観測だし そもそも 認定基準点設定が

どこらあたりのレベルになるのか 魑魅魍魎のワンダーランドですから

 

 

 

さて 考査は考査で 一段落

本日は 午前中は 軽事務作業をこなし

午後は 心新たに マンション関係知識の再仕入れ込みをしなければなりません

 

マンション建替えという事業は 実は全国的統計でも 2桁前半の数字ほどの

稀な実行率なのですが その施行の流れは さまざまという面があり

概して言うと 個別売却私的主導型といえそうなケース と 中途からの行政・官の一部関与型 

とでもいうべきものがあり

前者は マンションという財産も 当然といえば当然のごとく 私的所有財産で

私的自由自治の世界でことが進められるのであれば それはそれで もちろん 法的

権限を持った干渉なんぞ御免こうむる そんなものを 払いのけながら という世界ですが

そうはいっても 借家権者・ 抵当権者 ・敷地における利害関係者がいたり 現実には

種々の整理・整頓をともないながらの道程になり 財政的にも施行技術面でも それ

なりのバックボーンの存在が必要になること多し です 

マンションの規模によっても 流れはそうとう個性をもつことになり 種々雑多の総合

事業とでも言わなければならない さまざまな形態になることも多しでしょう・・

なにしろ 建替え状況に至っていたとしても価値数億 関係人は数十人 利害関係者もそれなりに というのがおおよその形ですから つまるところ大事業になることは必至 とも言えるのです

 

後者の流れでの 行政・官が関与する場面の主たるものは 権利変換計画についての知事等の認可など 

 

以上のことは 建替えというものの 概観というより 話の 大雑把な切れ端 

内実は 

区分所有法における建替え

マンション建替法の建替え

耐震性不足のマンションでの敷地売却制度利用後における建替え

など とても 複雑な面があります

 

というようなことで 以上のことは 話の切っ先として 記しましたので

専門的な記述は 避けました

 

 

実務上は

概説ばかりでは形が見え辛いので 細部にも眼を向けないレベルの建替えに関する

話は どうにも実感がともないません

つまるところ 相談者の方に満足していただけません

専門的な用語が重なり合おうとも 時間をかけ ジックリ 説明させていただくこととなります

 

 

 

 

今年は 夏 終了 即 秋到来

という感じの当地で 晩夏省略 というカレンダーになってしまって なんとなく

しっくりこない?ような・・・夏が好きな自分にとっては どこか損をしてしまった思いのような・・

 

 

 

ということで いきなり本格派の秋? 皆さま 体調に お気をつけなさいまして・・・

 

被災者の方 ご苦労多く 大変な日常でしょうが どうぞ

お元気でお暮らしのほど 

お祈りいたしております

 

                          

                                   

 

   

hatakeyama マンション管理士事務所