昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(445)さすが、三谷幸喜の真田丸

2016-10-09 05:55:31 | なるほどと思う日々
 真田丸もいよいよ最終番。第39話はその分岐点として脚本三谷幸喜の見どころ満載だった。
  
 格好いい「父」の時代から、真面目だけど面白みのない「兄」をスルーして、いよいよ弟、「信繁」(幸村)の時代へとドラマは佳境に入る。
 「女」の問題、そして「子ども」、苦しい「家計」、これらの問題を今回一挙に片づけた手法は眼を見張るものがあった。

 父亡き後、九度山でそれなりに平穏に暮らしていた信繁一家にも・・・これでいいのか?・・・というそれなりの悩みがあった。
 信繁の正妻「春」と幼なじみで彼に思いを寄せる「きり」の確執。
 長男「大助」をいかに育てるか。苦しい家計をいかに立て直すか。
 それ等の問題を、なんと!ルソンから還ってきた昔の側室「たか」が現れて一挙に解決するのだ。  彼女が持ってきた紐に信繁が着目。
 これを真似て「真田紐」を編み出すのだ。
 この制作に共に励む二人の女。「春」と「きり」
 あらたな目標を得て彼女らのわだかまりが解ける。
 
 出来上がった紐を忍者「佐助」に試させその商品的価値に着目。
 ・・・商売になる・・・家計に目途がつく。
 気にしていた息子「大助」を守役に預け、囲碁で鍛えてもらう。
 大人げなく「大助」に連戦連勝して喜ぶ守役。
 しかし、「碁盤は土地です、石は杭です。これを囲み取り合って戦うのです」息子から囲碁の何たるかを教わった「信繁」は、「大助」が確実に成長している手応えをつかむ。
 そんな時大阪から謎の人物が突然現れ信繁を迎えに来たと告げる!

 閉塞した状況を、一挙に好転させるという三谷幸喜的手法に感動した!