昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(447)2017年世界経済崩壊危機

2016-10-11 02:47:35 | なるほどと思う日々
 昨日ノーベル経済学賞が発表された。
 
 アメリカのオリバー・ハート ハーバート大学教授、ベント・ホルムストローム マサチューセッツ工科大学教授、2名に決まった。
 その「契約論」が評価された。
 破産法から憲法まで多くの分野における制度や契約を策定する知的基礎を確立したということのようだが、特に、契約にない予期していない事態が起きたと際、企業がどのように行動するかを分析したということだが、浅薄なボクにはよく分からない。
 いずれにしても最近の経済を正しく把握し、正しい方向に導く「経済学」は今のところ存在していないが、これは役に立つのだろうか?

 1997年「金融派生商品(デリバティブ)の価格決定」でノーベル経済賞を獲得したマートンとショールズの二人の知性を抱えたヘッジファンドLTCMが、同年発生したアジア通貨危機による市場の変化を読み誤って破綻している。
 環境問題、エネルギー、人口、格差といった地球規模の複雑な要素を加味した「経済学」でなくては、今の世界経済問題は解消できない代物になっている。
 「金持ち父さんと貧乏父さん」というとてつもないベストセラーを出したロバート・キヨサキはその中で既に警告していた。
 「私は2000年以降のアメリカについてよく考える・・・老人が増え、経済的援助あるいは医療面での援助を必要とする何百万という人を抱えて、この国はいったいどうなるのだろうか? 高齢者対象の医療保険や社会保障の制度がパンクしてしまったらどうなるのだろう?」と。
 彼はあのアメリカ大統領候補、ドナルド・トランプと共著も出している。
 そしてアメリカ人に食物、銃、貴金属をストックするように薦めている。
 2017年には世界経済崩壊の危機が訪れると警告しているのだ。
 アメリカ連邦準備制度(FRB)が紙幣を印刷することで少しは延命に役立つだろうが、と。   
 日本も全く同じ状況ではないか。
 すべて先延ばしの策しかなく、「経済学」は何の役にも立っていない。