昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(417)使い捨ての時代

2016-07-26 03:25:27 | なるほどと思う日々
 長年使い続けたわがプリンターがついに使えなくなった。
 
 購入して5年と3か月になるキャノンPIXUSのインク吸収体なるものがついに満杯となり修理しなくてはならなくなった。
 
 相談センターに電話してみると、ヤマトのらくらく修理便で送ってもらえば1週間ほどで修理して返送するという。
 
 料金は送料とで、13,500円
「ただし、本製品の修理は今年9月で終了となりますので、新製品を買うという方法もあります」と来た。
 料金は送料込みで16,200円だと言う。
 ・・・えっ? 修理代とほとんど変わらないじゃないか・・・
「しかも、2年間修理代無償、今ご注文いただければ2~3日でお届けできます」と言う。
 急いでいる身としては当然新品を買うでしょう!
「ただし、従来お使いいただいているインクは使えません」と来た。
 
 新製品にはインクも含まれているというが、手持ちの古いインクは無駄になる。
 ・・・だいたい、メーカーは本体代を抑えて、インク代で儲けているのではと思うくらいインク代が高い。ボクは使う方だと思うが月5,000円近く使う。・・・

 まさに、<使い捨ての時代>だ。
 古いものを修理して大切にして使う時代は過ぎ去ってしまったようだ。
 
 あの世界の1200万人以上の女の子が持っているという「バービー人形」も、改良型が売り出されることになり、メーカーのマーテル社は、新しい人形を買ってくれるなら、古いものを下取りすると発表した。
 
 新しい「バービー人形」は以前の人形よりほっそりしていて、ほんもののまつ毛があり、からだが自由に動き以前にも増して人間らしくなっている。
 今どきの女の子たちは当然新しいものに買い替えるでしょう!

 つまり、新しい時代の<物と人間の関係>は永続性が失われ、一時的なものになっている。
 アルビン・トフラーによれば、「未来の衝撃」を示す一例であり、今やわれわれはますます加速化する生活のペースに翻弄される超産業化時代に突入しようとしているのだ。