昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(293)白鵬、あっけなく敗れる

2016-07-22 05:45:53 | エッセイ
 稀勢の里、日馬富士とともに名古屋場所の優勝を争っていた白鵬が照の富士の押しにあっけなく土俵を割った。      
 
 一瞬ボクは白鵬が空気を読んだのでは?と思った。
 つまり日本相撲協会や国民の久しく悲願としている日本人横綱稀勢の里実現のために後押ししたのではと!

 本来、大相撲は太古より五穀豊穣を祈り執り行われた神事を起源とし、我が国固有の国技である相撲道の伝統と秩序を維持し継承発展することを目指している。
 
 しかし、今や大相撲を仕切る3人の横綱はすべてモンゴル人である。
 彼らは異国の地へ来て、頼れるものは<力>のみと思っているだろう。

 その中でも大横綱となった白鵬は、ここへきて大相撲は<力>のみではない<祭事>であるという空気を読んだのではなかろうかと、ボクは一瞬思ったのだ。
 それほど彼の敗戦はあっけなかった。

 でも民進党の野田元首相がいみじくもブログの中で言った。
「立ち合いが汚い! 王道を外れた邪道、覇道、外道」だと彼の姿勢を批判している。
 確かに、「猫だまし」なんて横綱らしくない。
 
 強烈なエルボーはプロレス張りの邪道だ。
 
 やっぱり<力>が全てであり、日本本来の相撲道は現実の世界スポーツ界ではありえないのか?