昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(212)日本人(43)

2011-08-08 06:33:49 | 昭和のマロの考察
 国家間の紛争は、ちょっとした個人的行動や発言によってすぐ火がつく。
 「自民党員の鬱陵島訪問に対する韓国の入国拒否」 
 「フジテレビは韓流偏重じゃないか」という俳優高岡氏の発言によってそれぞれの国民感情に火がついた。

 韓流ドラマのみならず、KARAや少女時代や、イケメングループが大挙日本に押し寄せ、両国ともに平穏でご満悦なこのところのムードに水が差された。

 皮肉なことに今回の事件で対象になったフジテレビで一昨日、石原慎太郎氏と藤原正彦氏との<日本の進路>に関してのインタビューが放映された。
 その中で石原慎太郎氏は「国は国益に基づき行動し、それぞれを敵視しているのが現状である」という趣旨の発言をした。
 特に経済問題に関しては顕著であり、円高という理不尽な現状は、リーマンショック後アメリカを始め世界の大国は大量に紙幣印刷輪転機を回したのに日本だけがインフレを怖れて回さなかった。
 もう、バカに近い甘い姿勢が原因であるという指摘をした。
 
 いずれにせよ、日本は戦後アメリカの妾に成り下がり、我欲のみがはびこり、国民としての責任感も自信も喪失していると厳しい。

 <今後の日本の進路>を問われた石原氏は、高い技術を持つ日本は原爆を超える兵器を開発し保有することで<腕力>を持って各国に対峙するしかないと述べた。
 そして、なでしこジャパンの澤選手の「苦しいときは私の背中を見なさい」と言った澤選手の言葉を日本を率いるリーダーに贈った。
 

 藤原氏は宮間選手が見事な足さばきで同点にした後も浮かれることなく、厳しく次の点を取りに行った姿勢が日本女性の諦めない精神を示してい素晴らしかった。
 
 そして、歴史と伝統に学べば、日本人の美的感受性と美しい自然を守る力のあることが感受でき、自信を持てれば現状の苦難も一気に克服する力があると語った。