昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(348)大久保東女名誉教授の「日本の文化」を学ぶ会<新体詩>

2019-07-27 06:54:52 | 三鷹通信
 暑い日でした。大久保講師、ボク等アロハシャツの方が4人もいらっしゃいました。
 今日のテーマは<新体詩>です。
 三人の東大の思想家が新しい<近代詩>について、編纂したものです。
 *西洋の近代的スタイルの文化を取り入れている。
 *人間の感情と思想。
 *五七調漢文体で表現
 「社会学の原理に題す」「抜刀隊」「勧学の歌」「尚今居士」
 *なんといっても、与謝野晶子の「みだれ髪」
   
  ・・・定型を崩し、社会のモラルを破る、世紀末的ロマン派。<禁忌><恋愛><夜>を表現。
 *与謝野晶子には、国家の論理に個人の論理をぶつけた<女性解放>の先駆けともいえる詩がある。
  
 明治38年になると批評家、上田敏の「海潮音」が出版される。
 *カール・ブッセの「山のあなた」
 *ボードレールの「薄暮の曲」
 *マラルメの「嗟嘆(といき)」
 *ヴェルレーヌの「落葉」
 ・・・仏革命以前の型にはまった宮廷文化からボードレールの「悪の華」に代表される、世紀末デカダンスへと移行する。

 *日本でも、明治42年、反道徳、腐敗、倒錯を表現した、北原白秋の「邪宗門」が発表される。
 ・・・邪宗門扉銘
 「ここ過ぎて曲節の悩みのむれに、ここ過ぎて官能の愉楽のそのに、ここ過ぎて神経のにがき魔睡に、」

 ・・・膨大な例示にアホなボクにはまとめきれない・・・

 この後、中国料理「ドラゴン」に席を移して、先生と雑談を楽しむ。
 ・・・フランスに三年間留学されたとき、フランス人から「ドイツ人か?」と聞かれたそうです。ふつう、「中国人か?」ときかれそうなものですが、先生はなかなか格好いい男なのです。
 ・・・この後アメリカのアナハイム(大谷翔平で有名な)に渡られ、サマータイムを楽しまれるそうです。
 ・・・お元気で行ってらっしゃい。 秋にはお土産話を期待しています。


      





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