なるほど！と思う日々（４３１）バタフライ効果

　「バタフライ効果」
　
　長寿台風１０号の動きにイライラさせられながら思い浮かべていた。
　
　結局北日本に上陸して、多大な被害をもたらした台風。
　
　気象学者エドワード・ローレンツが「カオス」研究の中で言っている。
「蝶が羽ばたけば、気温が上がる」
　例えば南米の大森林の中で一匹の蝶が羽をバタバタとさせる小さな動きでも、最終的には地球全体の気温を上げたり、大気の大循環の流れを変えたりする可能性があるというのだ。
　
　ましてや、人類が使うエネルギーの量は半端ではない。
　
　熱力学の第二法則ではエントロピー（物質の無秩序）増大の法則というのがある。
　
　　エネルギーの消費によって質の劣化したエネルギーが生み出され、エントロピーは増大する。
　地球の大気の流れに影響を与えないわけがない。

　人類は自らが引き起こしているのかもしれないエントロピー増大に悩まされながらも、その原因解明と対応策を模索し続けなければならない。