昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

言葉(24)やるべきこと

2015-07-28 03:16:48 | 言葉
「おい、お前はなんかわしに相談事でもあるんか・・・」
 ご明察! なんで和尚さんは分かってしまうんだろうと驚きをかくせません。
 ・・・じっくりと話を聞いてもらうことになりました。

 行き詰っていること、勉強にも身が入らないこと、特に彼女にフラれたのが原因であること。
 とりとめもない若者の悩みに「そうかそうか」とうなずいてくれながら和尚さんが放った次の言葉は、一生忘れない言葉となりました。

「寒蝉、古木を抱き、鳴き尽くして頭を巡らさず!」 
 (迫力の声)
 
 秋になって時季を過ぎた蝉が一匹。大きな古木にふととまって鳴き始める。
 ミーンミーンミーン、と力強く精一杯鳴き尽くす蝉。
 しかしその蝉は、自分が時季はずれ・仲間はずれでいることを、気にしない。
 いっさい躊躇せずに自分の本文をまっとうしている。
 蝉は周りをキョロキョロと見渡すことなく、そのまま飛び去って行った。

「蝉も人間も、それぞれ自分の本分を持っている。・・・お前がやるべきことを、やるべき場所で、やり通すこと。それが一番大切なことじゃ」

 <好奇心コーナー>
 

 <オヤジのすごいところは「教えない」ところ>
「〇〇が面白いから見ろ」
「〇〇も読んでみろ」とさまざまな教材を紹介してもらいましたが、実際に何かを教えてもらったことはありません」 
「先生が発信し、生徒がそれを受け取るだけの教育はダメだ。もっと生徒の知的探究心を刺激し、生徒が自ら学ぶようにしなければ」

「すべては君の<知りたい>から始まる」
 荒瀬克己先生の言葉。
 

 以上、宝槻泰伸氏の本から。
          



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