昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(397)安室奈美恵引退表明

2017-09-22 01:47:52 | エッセイ
 さて、昨日の予告の通り「レロレロ姫の帰還」を掲載すべきところであるが、臨時ニュースが飛び込んできた。
 
 NHKテレビの臨時ニュースだ! 
 北朝鮮が暴発したのかと思った。
 テレビであまり見かけない歌手の、しかも来年の9月のことだというのに!
 
 各局でも取り上げた。
 「昭和の歌姫・美空ひばり」に模して「平成の歌姫」と唱えるところもある。
 

 たしかに、デビュー当時のもて方は凄かった。
 
 1997年8月16日、朝日新聞に「世紀末に君臨する歌姫」とも称えられたことを思い出した。   
 「完璧なアイドルになる三本柱」
 (1)男の子のバーチャル恋愛の対象になり得ること
 (2)女の子のファッションリーダーであること
 (3)子供うけすること
 しかも、「そこそこ」に好かれる強み。
 超個人主義の時代には好きなものさえ「そこそこ」でなければ数に結びつかない。(桃井はるこ)

 「女性の三段階の願望」
 (1)高校までは派手で男にもてて怖いものなし
 (2)ニ十才になればキャーキャーというのは卒業して知的ないい女になって、
 (3)でもやっぱり結婚してお母さんになりたい
 つまり、
 (1)最初はミニスカートにブーツ姿の元祖コギャル
 (2)最近はパンツスーツが多く、いい女風
 (3)「キャン・ユー・セレブレート」を歌う彼女は、
 どことなく母性もにじませ始めているドームが巨大なお茶の間。
 家族だんらんの中心にいる彼女は、お茶の間のテレビ番組と同じ。
 「安室こっこいいね」「そうだね」で終わる。
  罪がなくて評論の対象にならない存在なんです。(柳川圭子)