昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(210)三鷹市民大学・哲学コース(15)

2017-09-16 03:57:02 | 三鷹通信
 昨日は夏休み明け、久しぶりの市民大学だった。
 合田正人先生 相変わらずの黒装束で、2時間めいっぱい熱弁を振るわれた。
 本題に入る前に、「今度、哲学の講義に関しまとめて一般の市民の方に公表するつどいがあるそうですが、その資料を10月の10日までには運営委員の方にお送りしておきます」と、ご丁寧にも先日わざわざ我々運営委員の要請で三鷹までお出でいただいた件に触れられた。・・・その誠実なご対応に感謝・・・

 いつものように内容豊富で、とても全部を捉えきれない。
 今回のテーマは「戦争と平和を哲学する~暴力、非暴力とは何か~」
 冒頭、カントの「永遠平和のために」の言葉を挙げられ、「これってどこに掲げたら最適ですか?」と問われる。
 
「・・・」今日も30人あまりほぼ満杯の参加者はみんなキョトン?
「墓標ですよ。墓標にふさわしい」
 ・・・確かに・・・
 「20世紀は最も暴力的な世紀だった」
 「哲学は無力だ!」第一次大戦に哲学者はすべて衝撃を受けた。
 しかし、<戦争>の実体に関して言えば、「普仏戦争」が分水嶺だった。
  機関銃の開発など、技術力の進歩により破壊力が倍増した。
 アンリ・ベルグソン(仏の哲学者)は、少年の時、普仏戦争での敗北に衝撃を受けて育った。
 それが大人になった1934年にまた戦いは勃発した。第一次世界大戦だ。
 彼はディズレリーと共にアメリカに渡り、アメリカの参戦を促した。
 そして、国際連盟の設立にも寄与し、その活動にも関わっている。
 また、「道徳と宗教の二源泉」を著した。
 
 彼の哲学の集大成であり、人類への励ましの遺言でもあった。

 ─続く─