昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(306)独裁化を強める習近平

2014-10-01 05:59:34 | なるほどと思う日々
 <1国2制度>として中国の支配下にある香港の金融街を含む中心街で、執政長官の選挙制度の民主化を求める20万人の大衆行動が続いている。
 
 一方、中国建国65周年の祝賀会で、習近平国家主席は<1国2制度>を貫徹すると述べ、さらに台湾にも言及し、「祖国の完全統一の実現が国内外の中国人共通の願い」と強調した。
 
 

 The Economist Spt,26th,2014によれば、カリスマ的専制君主であった毛沢東を悪しき前例として、その後中国共産党は集団指導体制をとるようになった。
 しかるに、習近平はこのところこのルールをないがしろにして、権力集中を進める指導者になる恐れが出てきたと報じている。
 つまり大衆の人気取り政策を実行し、習近平のライバルになる恐れが高まった重慶市書記、薄熙来を排除し、最近では<虎退治>と称して、周永康前常務委員など腐敗分子の摘発を行っている。
 
 

 一般受けを狙ったものだが、実態は、役人どもは嵐の過ぎるのを首を縮めて待っているに過ぎない。
 だいたい共産党独裁体制に汚職はつきものであり、役人どもは一般大衆のためより我が身かわいさの保身と蓄財に専念することが生きがいになっている。
 そんな組織に未来はない。
 <ソ連の崩壊>がいいお手本である。

 最近、中国人の韓国や日本への観光客が急増している。
 その一般大衆の率直な感想がインターネットにたくさんUPされている。
 中にこんなのがあった。
 
 要するに、中国内で言われている評価と現実は違うことを目の当たりにした率直な感想だ。
 我々一般大衆の誠実な行動が、いずれは独裁体制に支配された一般大衆を動かすことになるだろう。