昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(50)職業人の話を聴く会・感想文

2012-02-29 04:40:14 | 三鷹通信
 「職業人の話を聴く会」でぼくの話を聴いてくれた中学生(一年生)から感想文が送られてきた。
 前回書いたように、正直考えていたことが十分しゃべれなくて、生徒たちにどう伝わっていたか不安だった。  
 用意していったポイントは五つ。

 ①小さな会社でもいいところがある。
 ②とりあえずトライしてみよう。道は必ず開ける。
 ③今から機会を捉えて社会経験をしよう。
 ④社会へ入った時の武器として英語を鍛えよう。
 ⑤ハンディキャップは克服できる。
  時間が短くて⑤には触れられなかった。

 さて、生徒たちからの反応である。

 <女子生徒>
 
 (1)先日はお話を聞かせていただきありがとうございました。わたしはOさんのようにどんな状態になっても臨機応変に対応できる心構えを作っていきたいと思いました。Oさんがしてくださったお話を今後の進路を決める時に大切なてがかりとしていきたいと思います。

 (2)先日は中学校に来て職業のお話を聴かせて下さりありがとうございました。私はOさんの言っていた言葉で印象に残っていた言葉が一つあります。それは「なんでもやってみる! やってみれば道は開ける!」という言葉です。その言葉を聴いて、これからは何でも挑戦してみようと思いました。これからもお体に気をつけて下さい。

 (3)先日はありがとうございました。そして貴重なお話を聴けてうれしかったです。私がOさんの言葉で印象に残っている言葉は「なんでもやってみる。やってみると必ず道は開ける!」という言葉です。私は初対面の人などとあまり上手くしゃべれません。しかし、この言葉を聞いて、少し引っ込み思案を直そうと思いました。本当にありがとうございました。
 
 女子生徒はいずれも心構えに関心を持ったようです。
 ぼくが初めて海外に出張したとき、しかも社長のお供で、国際見本市が開かれるドイツのハノーバーに行った時、急だったのでハノーバーの宿が取れないまま出かけたという、大変だったエピソードを話したのが印象深かったのでしょう。

 <男子生徒>
 
 (1)本日は職業人の話を聞く会でおせわになりました。Oさんのおかげで機械商社のことがよくわかりました。Oさんの仕事は資格もいらない。ただ外国語を話せればほかの国のものを輸入できるから外国語は今の日本には必要だということがわかりました。おからだに気をつけてお仕事に頑張ってください。今回はありがとうございました。

 (2)先日は僕たちのために忙しい中、来ていただいてありがとうございました。Oさんの話を聞いて仕事についていろいろ学ぶことができました。話を聞いて大企業に呼ばれているのに自分の得意分野が活かせる仕事に就いてすごいと思いました。僕も英語が得意分野の一つなのでこの仕事もいいと思いました。体に気をつけて仕事も頑張ってください。

 (3)僕は最初は「機械器具専門商社マンて何?」と思いましたが、わかりやすい説明等でよく分かりました。自分もいろいろと輸入品に頼っているので、「ありがとうございます」と思っています。「学校の英語は役に立たない」と言っていましたが、個人的には納得しました。貴重な時間をありがとうございました。

 (4)Oさんは機械についての仕事をしているんですね。そんな中、中学生のために説明していただきありがとうございました。輸出入をするとき、外国人としゃべれるなんて良いと思いました。英語が苦手なのでうらやましいと思います。失敗を恐れずチャレンジできるよう頑張ってください。
 
 男子生徒たちはいずれも、商社の内容や英語の必要なことなど、具体的なことに関心を持ったようです。
 (1)くんは日本にとって外国語が必要なことを理解してくれたようです。
 特に(2)くんの大企業より自分の得意を活かせる仕事に就いたことを評価してくれたのは感激です。
 (3)くんは「学校の英語は役に立たない」ことが理解できたと言ってますが、「商品を理解する力がないと英語力だけでは不十分なんだ」ということが分かってくれたのだったらうれしい。
 (4)くんには失敗を恐れずチャレンジしてください、なんて逆には励まされちゃった。

 抽象的な話より、エピソードからめた具体的な話し方が生徒たちの興味をひくことを学びました。ただ、まだ目指す方向が決まっていない生徒たちがほとんどの中、自動車整備工とかサッカー選手など具体的に話してくれた生徒たちに、ぼくの商社経験がどれほど参考になったかちょっと心配です。
 いずれにしても丁重な感想文をくれた生徒たち、ありがとう。