連舫行政刷新相の「2位じゃだめなんですか」で一躍注目を浴びたスパコンの話題です。スパコン開発でアジア新興国の台頭が著しいものとなってます。今月にも発表される演算性能の世界ランキングでは、「中国の国防科学技術大学」(天津市)のスパコンが世界最速と認定される見通しです。技術力の底上げを狙う中国は産官学を挙げて開発に当たっており、インドが追随する構図です。
中国には南北1カ所ずつにスパコン開発拠点を構えてます。南の拠点「国家超級計算機深圳中心」(広東省)が開発した「星雲」は、スパコン性能を集計した「TOP500プロジェクト」の今年6月の発表で世界2位となっています。
北の拠点は「天河1号」を開発した国防科学技術大学です。天河は今年6月時点で首位だった米オークリッジ国立研究所の「ジャガー」を上回りました。
TOP500の顔ぶれは過去100年で大きく変化しました。アジアでは中国の躍進と日本の後退や、インドの伸びが目立ちます。
11年にも米国や日本で天河に勝る性能のスパコンが稼働する予定です。中国の首位は一時的ですが、その動向には目が離せません。
何故、このような話題を採り上げたのかといいますと、私は今風に言えば「IT技術者」だからです。
でも、携わっているのは「レガシーシステム」ですけど。
アジア各国・地域が持つスパコンの台数 | ||
2010年6月 | 2000年6月 | |
中国 | 24 | 2 |
日本 | 18 | 61 |
インド | 5 | 0 |
韓国 | 1 | 4 |
シンガポール | 1 | 1 |
香港 | 1 | 0 |
台湾 | 0 | 1 |
米国 | 282 | 259 |
(注)演算性能で世界上位500位以内のスパコンの台数 |