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東南アジア、台湾などへの海外旅行記などを中心に投稿しています。

訪れてみたい国「ブータン」

2010-11-23 23:15:43 | タイ

 色鉛筆で地図を塗る。澄んだ気持ちならスミレ色。わくわくする気分はオレンジ色。慈しむ心はハスの花の色。地域ごとに聞き取った情報を基に、住民の幸福度を描いていく。人々の心の風景を示す地図づくりは楽しい作業に違いない。
 ヒマラヤの小国ブータンにはそんな色鮮やかな地図があるそうだ。国民総幸福量(Gross National Happiness:GNH)という指標を使った政府の仕事の一つである。人によって感じ方が違う幸せを客観的に測るのは簡単ではない。素朴だが丹念な聞き取り調査で、分かることは多い。
 たとえば「この2週間に、あなたは何回怒りを感じましたか」という質問がある。定職の有無や年齢、性別、都市と地方では答えは違う。国民の感情の分布を地図の上に示せば、どの地域のどんな層が怒っているのかが、一目でわかるという。ブータンは国内総生産(GDP)の小さい国だが、人々の心は平穏である。
 2007年に初めて行われたブータン政府による国政調査では「あなたは今幸せか」という問いに対し9割が「幸福」と回答した。
 現在、日本からの直行便はない。タイのバンコクを経由してブータンのハロに入る方法がある。日本とブータンの関係は、皇室・王室間の交流、経済協力等を通じて友好関係にある。ブータンは大の親日国として知られ、その為、国際機関での選挙・決議等において常に日本を支持する重要な支援国でもある。昨年、NHKのある番組で紹介され、興味を持つようになりました。